みなさま、こんばんわ。 ボブです。
今日久しぶりに映画館で映画を見ました。 多分エヴァンゲリオン以来ですかね。
見た映画は題名の通り「帰ってきたヒトラー」です。
これ、ウェブと全然関係ない話だと思っていたのですが、冒頭のヒトラーの知名度が上がっていく場面でウェブ等の怖さを感じたので記事にしてみました。
これから見る!という方は、一部(というか結構)ネタバレが入ってますのでご注意ください。
あらすじ
主人公はテレビ局の契約社員(?)みたいな男性。
ある日急にクビを言い渡され、再度雇ってもらうために飛びきりのネタを仕込もうと考えます。
その過程で2014年に(何故か)タイムスリップしてきたヒトラーと出会います。
その本人をそっくりさんとしてテレビに出し、復活します。
しかしその後民衆の指示を得ていったヒトラーは・・・。(続きは映画館で)
この映画を見てこわいなーと感じた箇所は4箇所です。
SNS時代の自己顕示欲の危うさ
まず1つ目です。
タイムスリップしてきたヒトラーは(当たり前ですが)最初は全く知名度はありません。
そこから、色んな人(一般市民)と写真を撮り、TwitterやInstagramといったSNSで拡散されることによって知名度を伸ばしていきました。
ちょっと前にFacebookでいいね!を貰うためにうんぬんみたいな騒動があったと思います。
今のソーシャルって「おもしろそう」「ウケそう」と思ったら何でもアップしてしまう危うさがあると思うんですね。
その拡散によってどういうことが起きるかとか考えず、承認欲求を満たすのが優先されています。
この危うさを言っていると感じたのが一つ目です。
自身の儲けのためなら何でも取り扱う怖さ
2つ目。
上記のようにSNSで拡散されたヒトラーは、その後テレビ番組に出るようになりYou Tuberに取り上げられます。
You Tuber の報酬はPVに比例して増えていきます。
つまり、みんなが興味持ちそうな話題を放送するのが手っ取り早いんです。
そこでYou Tuberが目をつけたのがヒトラーでした。
様々なチャンネルで取り上げられ、それらの動画のPVが増えることによってさらにヒトラーの知名度が増していきます。
結局はその放送による影響などは考えず、自分の儲けだけを追求する。
これはアフィリエイトでもあることですが、ユーザーにどのような影響があるかなど考えていない人もいてると思います。
その危うさを感じました(自戒も含め)
信念のないテレビ局の視聴率至上主義
3つ目。
ヒトラーの知名度を一気に引き上げたのは主人公が働いていたテレビ局でした。
最初は副局長に話を持っていくのですが、相手にされませんでした。
しかしある一言で状況は変わります。
それは「(このYouTubeの動画は)100万PVですよ!」という一言です。
そこである番組に出した所、(そっくり芸人と思われている)ヒトラーは大ウケ。
その際に局長が言った一言は「総統(ヒトラー)を全番組に出して」でした。
この映画はドイツ映画なので、舞台はドイツです。
もちろんナチスのことをよく思っていない人もいるはずです。
ですが、局長が下した決断は上記のとおりでした。
このような数字され取れれば信念を捨てるテレビ局の危うさも描かれていました。
自分事として捉えない大衆
最後。
上記のような流れで大衆の指示を得ていったヒトラーですが、最後はまだ独裁政権がはじまるんちゃうかっていう終わり方でした。
それと対照的に描かれていたのが、ヒトラーに手を振る大衆です。
また、局長がインタビュアーに対して「子供ですら歴史を学んでいるのだから、(ヒトラーの独裁政治のような)過ちを再度犯すわけがない」(うろ覚えです)という趣旨の発言をしていました。
これを聞いた時に、働きマンのある一場面が出てきました。
それはトンネルでの玉突き事故の現場に主人公が取材に言ったシーンなのですが、必死で救出作業をしている消防士を一般の人が携帯で写メを取っている場面でした。(働きマンの2巻に収録)
そこに書かれていたセリフが「テレビでも観るような顔で携帯のシャッターを押し続ける人々」です。
これって自分事だと捉えていないから、この様な発言・行動ができると思うんですよね。
こういう人たちは、自分の身に危険が迫ったとしても「自分事」として考えられないんじゃないか、と思いました。
まとめ
以上「帰ってきたヒトラー」を見て感じたことをまとめさせていただきました。
ウェブ、特にアフィリエイトやマーケティングに関わっている方は見たら面白いと思っていただけるんじゃないかなと思います。
今のSNS全盛期、いつヒトラーのような人が出てもおかしくないと思います。
そんな時に自分の脳味噌で判断できるよう、意識していかねばと思いました。