最近では、プードルと言えば日本国内ではトイプードル全般を指すようになっています。
スタンダードプードルは、その意味では珍しい犬だとお散歩中では思われるようです。
この犬種は、サイズ違いはあっても一様に性格も体型も同じです。
飼い主さんをいつも見ていて、とても飼育していると可愛いと思えるでしょうね。
多くの犬種を飼ってきた人でも、忘れられない犬種の一つだといわれています。
性格も、あまり細かいことは気にしないおおらかな性格も魅力の一つでしょう。
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スタンダードプードルの生態 昼行性? 夜行性?
最近人気の犬種といえば小型犬が非常に多く、散歩している飼い主さんの犬種もプードルといえばトイプードルが殆どになりました。
スタンダードプードルというのは、このトイプードルに比べてサイズが大きい「プードルの原種」と思われている場合がありますが、プードルはこうしたサイズの違いはあまり犬種と関係がありません。
あくまでサイズの分類で、スタンダードプードル、ミディアムプードル、ミニチュアプードル、トイプードルの4つのサイズが、国際的基準として決められています。
性格は、ほぼどのサイズも似ておりサイズがこうして4種類作られた時期は今でもわかっていません。
フランスの代表的な犬種で、初期は使役犬として人に飼われていました。
スタンダードプードルは、独特の丸いカットが有名ですが、水辺で水鳥を狩りをする際、沼や池に入るので体温が下げないようにする箇所以外は刈り込んでしまうという「クリップ」と呼ばれるトリミングを施されていました。
使役犬だった頃の性質から、人の暮らしに合わせた生活スタイルに合わせてくれるので、人の寝起きとほぼ同じと考えて問題ありません。
スタンダードプードルの食事・餌は何? 1日どれだけ必要?
スタンダードプードルが1日に食べる餌の量は、約250グラムぐらいです。
大型犬に近いので、1日与える餌は幼犬から成犬まで朝と晩の2回です。
足が細く、運動も活発なので、肥満に気をつけて管理する必要があります。
脂肪をコントロールしたプレミアムフードを中心に、あまりおやつや余計なものを与えず2キロ以上、4キロから5キロ入りのプレミアムフードで飼育は管理します。
元来、長毛種ですので定期的にトリミング、つまり犬の美容室で被毛はケアが必要です。
殆どがブリーダーとかペットショップ以外では買うことが出来ませんので通常はペットショップで入荷を待つか、ショップを通じて国内ブリーダーから仕入れてもらう形になります。
餌代は年間で10数万くらいはかかります。
ただし、好き嫌いの少ない犬種なので餌の品質では成犬になったら、中型犬・大型犬用のプレミアムフードが近くで手に入るであればあまりこだわる必要はありません。
それより、被毛のお手入れと運動が非常に大切な犬種です。
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スタンダードプードルを飼うために必要なグッズ
フード保存方法
どうしてもこうした体格の大きな犬種は、それなりに1回の食事量は多いので大きな袋で餌を買うので保管に苦労すると思います。
湿気がダメですし野外では虫が沸くので、開封したら密封できる大型のタッパー蓋が閉まるバケツのようなフードパッカーは必要となります。
また室内で管理する場合は、ひと部屋10畳以上の広さがないとかなり窮屈に感じるでしょう。
寝床も被毛の保護から室内飼いでは必要となります。
ヘアケア用品
やや被毛は縮れているのでブラシでのお手入れが必須となります。
またどうしても静電気や被毛にボリュームがあるので、大きな専用ブラシが必要となります。
外出でお散歩させた時は、帰宅後必ずブラッシングを欠かさないようにしなければなりません。
首輪とリード
体毛が多い品種なのでハーネスは装着できません。
首輪は被毛に跡が残らないように、ソフトでしっかりした太いものを選びます。
大変行動的ですので、リードは太くて1メートル以上のものを使います。
お散歩では飼い主さんとの距離を1メートルから1.5メートル以上離して歩かせては事故の原因となるので、出来れば犬訓練士にお願いして散歩の訓練はしておいた方が安心です。
エサ入れ・水入れ
エサ入れ、水入れは大型犬用のものを使います。
ステンレス製が耐久性、抗菌性があるので良いです。
直径20センチ程度の深さ4センチくらいあれば良いです。
自動給餌器は食べにくいと思うので、この犬種は旅行などでは数日お留守番は出来ません。
大型犬用ペットゲージ
成犬になると、それほど必要を感じませんがやはり幼犬は予防ワクチンが終わるまではケージの中で管理することになります。
トイレ、冬場ならヒーター、水入れ、エサ入れが入って犬が横になれる、余裕ある大きさのケージあるいはペットフェンスなどが必要になります。
大型ペットキャリーと移動手段
病院や自動車に乗せて移動する場合、こうした大きな犬は運転中に飛び交って危険ですので出来れば頑丈な樹脂製のペットキャリーが必要となります。
自動車もバンなどのようなキャリーが積み込める車種が良いです。
選び方はスタンダードプードルを入れて、足を曲げて天井に少し余裕がある程度です。あまり広いと中で犬が転んで怪我の原因になります。
トリミングについて
トリミングに関しては、参考価格としてシャンプーとカットで1回15,000円台くらいはかかるでしょう。
トリマーの技術やその地域の相場が有りますので、若干差はあります。
頻度は伸びて目の周りに毛が邪魔して見えづらくなったり被毛が伸びすぎてだらしなく見えたら、トリミングは必要です。
見た目に悪いだけではなく、被毛が長すぎると体温で体が熱くなりすぎ、犬にとっては不快になるからです。
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スタンダードプードルがかかりやすい病気
副腎疾患
元々スタンダードプードルに多いと言われる病気で、副腎皮質から分泌されるホルモンバランスが崩れて頻尿、腹部の膨張、脱毛、過食などが現れます。
副腎に腫瘍が出来ることで、加齢や飲ませている抗生物質などが引き金となって病気になることがあります。
また副腎はストレスによって強い影響が現れますので、スタンダードプードルは運動不足や過度の体罰などには気をつけるべきですね。
アジソン病
これも副腎皮質由来のホルモンバランスが崩れる病気で、ホルモン分泌が減少することで全体的に元気が無くなり、食欲も落ちてしまうので体重が減ります。
水をがぶ飲みするようになり、餌の量が減るので血中の栄養素が減少して貧血のように倒れる場合もあります。
この場合、治療はステロイド剤を投与するので出来るだけ早期発見で投薬期間を短くすることが必須です。
そのために、定期的な健康診断を獣医師にお願いした方が賢明です。
クッシング病
これも、副腎皮質由来のホルモンバランスが崩れる病気です。
今度はアジソン病と逆で、ホルモン過剰分泌によって起こる脱毛と過食、筋肉がやせ細る病気です。
ステロイド剤投与によって、その投与期間が長かったり副腎が先天的に弱い場合などでストレス耐性が低いとなりやすいです。
そういった意味ではスタンダードプードルは精神的にストレスに弱く、あまり体罰に耐性がないので、接し方も工夫して犬の負担にならないように気をつける必要があります。
骨折
体格が体高の割合が体長に比べてやや高い犬種なので、四肢の骨折が多い犬種です。
特に対場所、段差で飛び降りて着地した時の前足などで骨折になることが多いです。
また転倒も非常に注意が必要で、お散歩では無理矢理リードを引っ張るようなことがないように注意したいものです。
関節炎
スタンダードプードルのように、四肢が細い犬種に見られる関節炎は傷口から炎症を起こしたり、足の屈折が頻繁すぎる場合などで腫れたり、膿が溜まったりする場合があります。
お散歩の時間はきっちり時間を守り、飛び上がったり、飛び降りたりするような場面は飼い主さんが優しく補助するように心がけましょう。
熱中症
大型犬などの場合は、特に真夏の炎天下ではすぐに熱中症になります。
冬場と春以外では、気温が28度を超えるような日中の散歩は絶対に避けましょう。
夏は涼しい早朝の散歩が一番いいです。
冬場は、独特のカットをしている場合は、犬専用の洋服を着せて保温してあげたほうが良いです。
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スタンダードプードルの基本データ
原産国 | フランス |
---|---|
寿命 | 約12年 |
体重 | 約16kg〜25kg |
体長 | 45cm〜60cm※体高45cm前後 |
性格 | 頭脳聡明、高い運動能力、好奇心が強い、明るい性格 |
価格帯 | 子犬25万台〜27万円台 |
原産国
フランス原産なので、別名「フレンチプードル」と呼ばれる場合があります。
16世紀から人に飼われておりその発祥はロシア、中央アジア北部まではわかっているようです。
胸と足回りの独特なクリップカットは、カモ狩りの時に都合よいから始まったと言われています。
17世紀に入ってこの犬種からトイプードルなどが上流階級で好まれるようになり、それ以後でもスタンダードプードルは使役犬として救助犬として災害でも活躍しています。
非常に賢く、また明るい性格なので他の犬種とケンカになることも少ないです。
他のサイズのプードルに比べて、性格はややおおらかですね。
寿命
このサイズの犬種は、あまり長寿は望めません。
野外で飼育すると平均的には約7年くらいでしょう。
室内で日頃は管理していれば、気温差が少なくストレスも低いので上手に飼えば12年ほどは長生きしてくれます。
こうした大型犬に近いサイズの犬を飼う場合は、犬に合わせた生活中心に出来る家庭でないとちょっと飼うのは難しいです。
また、海外ではお散歩中に糞尿はさせませんしおやつも与えません。
幼犬の時に室内でトイレのしつけをしているので、そのまま成犬でも糞尿は自宅以外ではしないのが普通です。
そのため、おやつはしつけのご褒美で、間食ではないのです。
正しい犬の飼育方法が出来るのなら、寿命を伸ばすことも可能になるかもしれません。
体重
成犬で最大25kgと、軽い体重が特徴です。
被毛のボリュームがありますが骨格は細く、しかも活発です。
脂肪が少ない体格なのが特徴です。
前足を胸から垂直におろし、後ろ足を後方に踏ん張るようなスタイルが正常な体型です。
いつでも走り出せるように、やや前傾姿勢になっています。
体重の測り方は、人の体重計にまず飼い主さんが乗って重さを測り、次に犬を抱いてその体重差を差し引いて求めます。
体長
体高がある割に、体長はそれほど長くはありませんので、背が高い犬種です。
それだけ、関節に負担がかかるので、特に肥満には充分、注意が必要になります。
性格
非常に明るい性格で陽気に感じますし人によくなつきます。
知能も高いので昔から使役犬として使われ、幼犬から言葉でしつけるのも難しくありません。
怒鳴ったり、怖がらせなければあまり吠えない犬種なので飼いやすいと思います。
ただし好奇心が強いので、お散歩中に不用意にコースを外れ事故に会うこともあるので歩行訓練は一様にしておく必要はあります。
ストレスを抱えやすいので、いたずらも多いです。
室内や野外では時間に余裕があるときは、一緒に遊ぶことも重要視しておきましょう。
また泳ぐのも得意な犬種です。
価格帯
最近では、小型犬ブームなのであまり数多くはスタンダードプードルを仕入れるペットショップは少なくなってきました。
飼育環境が整って、条件が合えば犬種の中でも飼いやすい品種です。
価格は幼犬で、25万円以上を想定しておいたほうが良いです。
価格の違いは血統の違いです。
まとめ
華奢に見える割に、非常に活発なスタンダードプードルは、一緒に遊べる犬種でもあります。
実際に飼育すると、本当に可愛い犬種です。
そのため、男女ともに世界中で愛好者がいます。
他の大型犬に比べると、非常に飼いやすいのですが被毛のお手入れが大変かもしれません。
それでも、あの豊かな表情を見ると、どうしても飼ってみたくなることは間違いないと思います。