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ディスカスをペットとして飼う際の注意点まとめ【生態・餌・グッズ・病気など】

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「熱帯魚の王様」といえば、エンゼルフィッシュとディスカスです。

どちらも一般的な観賞魚としては、豪華で非常に美しく、ゆったりした泳ぎが人々を魅了しています。

また性格もおとなしく、大切に飼えば、水槽近くで飼い主さんの様子を、水槽越しに見ていてくれることもあるのです。

餌を与える時も近寄ってきますし、熱帯魚の中でもペットらしさがあるのが人気の一つ。

しかし一方で、ディスカスは熱帯魚の中では、飼育レベルが高い種類でもあります。

それだけデリケートに飼育していく必要があるのです。

熱帯魚の初心者向けは、やはりグッピーやプラティなどの、メダカの仲間になります。

次にネオンテトラ、ブラックネオン、プレコなどのナマズ系などの飼育に慣れて、最後に行き着くのがシクリッド系の熱帯魚です。

ディスカスはシクリッド系の熱帯魚で、その中でもおとなしく大型です。

性格も個体差があるのため、大変魅力的です。

見応えも魅力もいっぱいあるディスカス飼育の注意点をご紹介します。

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ディスカスの生態 昼行性? 夜行性?

ディスカスは、アマゾン流域の比較的ひらけた、水深の深い場所を好み、その多くは濁った水ですが、この水質に人口飼育環境の家庭では、そっくりそのまま再現する必要はありません。

基本的に昼行性で、夜間は目を開けたまま、プカプカ水槽の水の中を漂って眠ります。

哺乳類動物のように、熟睡するわけではなく、仮眠と同じような状態で、水槽のライトを消して数十分から1時間ほどで眠るようになります。

ディスカスのような観賞魚は、通常どのペットショップでも日没からしばらくは水槽の電気をつけています。

なので、飼育している人が起きている時間帯が、ディスカスの活動時間帯と同じであると思って構いません。

ディスカスの食事・餌は何? 1日どれだけ必要?

体長が4センチ程度なら、動物質の餌を充分に与えましょう。

基本は朝と晩の2回で、合間におやつ代わりにドライフードを与えたり、成長とともに色合いを良くして発色をあげるために、専用の餌に切り替えて与える場合があります。

金魚などのように水に浮かぶ餌は、ディスカスの体型からすると非常に食べにくいので、沈降性、つまりゆっくりと水槽の底に沈むような餌が都合が良いです。

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ディスカスを飼うために必要なグッズ

水槽

ディスカスは最大で、体長と体高が13センチ弱ほどになるので、水槽は広さと高さを兼ね備えたやや大きなガラス製が向いています。

特に、水槽の角が丸いタイプで、四隅が苔やカビで汚れないものがおすすめです。

高さは30センチ以上、50センチ位です。

奥行きは45センチで体を無理なく反転させられる程度、幅は50センチから60センチなら、3匹から4匹、90センチなら6匹程度は飼うことが出来ます。

ヒーター

水温はディスカスにとって非常に大切な生命維持装置なので、専用の棒状のヒーターで、30度以上水温が上げられる調整式を選びます。

専用のヒーターは熱帯魚専門店で、水槽の大きさに合わせて市販れています。

店員と相談して選ぶと良いでしょう。

設置の仕方は調整するコントローラーが水没したり、水がかからないように、水槽近くで固定するように設置し、ヒーター本体は水槽の底に寝かせるように設置します。

ディスカスが健康的に過ごせる温度は、飼育環境では27度から30度くらいまでの間です。

25度以下にすると元気がなくなります。

ろ過装置

ディスカスは普段からあまり激しく泳がないのと、野生でも流れの緩やかなところを好みます。

水槽の上に置くタイプのろ過装置は、水が勢い良く上から下に落ちて強い水流を産みます。

そのため、スポンジフィルターや、ろ過装置の排水口をパイプなどを取り付け、水中で角度をつけてディスカスに直接水流が当たらない工夫をする必要があります。

スポンジフィルターの場合は、エアーポンプを使うので、エアーを水中に送る必要はありません。

エアーポンプを使わないろ過装置の場合は、水中の酸素を維持するために、エアーポンプが必要となります。

ろ過装置も、熱帯魚専門店では、その店ごとにオススメの製品が違うので、相談しながら選ぶと良いですね。

ライト

ディスカスは、電気を使用したヒーターを使うので、飼育の基本は室内です。

したがって、昼夜の飼育リズムを作るために、水槽の上部には水槽の横幅に合わせた専用のライトが必要です。

水槽内の掃除の時に、うっかり水没させように気をつける必要があります。

水温計

専用の電気ヒーターには、コントロール付きであっても、水槽の壁面からの冷気や室温の状態によって、水温は変わります。

水温計は見やすいものを必ず水槽内に取り付けて、適切な温度管理をしなければなりません。

砂利(場合によって不要)

最近では、水温を25度前後まで維持しなながら、ディスカスを他の熱帯魚、ネオンテトラやカージナルテトラと一緒に飼いながら、水草を植えた水槽で飼育する方法が一部見られるようになりました。

産卵目的で行うと他の熱帯魚に卵を食べられてしまうので、繁殖は無理です。

しかし、大きいシクリッド系の熱帯魚にしては、ディスカスはおとなしい性質なので、他のテトラ系、おとなしい熱帯魚と一緒に飼育しても問題はありません。

ただ、独特の発色を楽しんだり、繁殖を目的とする場合は、水漕底部に砂利は敷かないほうが、メンテンスが楽ですし、水槽の底の反射でディスカスの美しさを楽しむことが出来ます。

メンテナンス用品(掃除用)

餌や糞などの処理や、水交換用の様々なメンテナンス用品が、熱帯魚専門店で市販されています。

代用品で行うよりもこうした専門道具の方がメンテンスに関しては、余計な雑菌を水槽に持ち込まない意味でも使った方が良いでしょう。

ペーハー計

電子式、薬剤を使った水質を検査する簡単なキットなど、水の酸性度やアルカリ度を計る道具は必ず必要です。

ディスカスはやや酸化した水質を好むので、それに合わせて、水換えなどではその度にペーハーを計るようにしましょう。

水質調整剤

昔から知られているメーカーの製品から、独自の熱帯魚店が開発したものなど、様々な水質調整剤が売られています。

必須なのはカルキ抜き用の水質調整剤で、他には水槽の水に溶かして、ディスカスの体表を守る粘性のある水質調整剤などがあります。

また、新しくディスカスを新規に設置した水槽で飼う場合は、ペーハーを下げるために「ブラックウォーター」と呼ばれる、酸性度の調整用に使う水質調整剤も市販されています。

なので、必ず常備しておくと良いです。

薬浴用薬剤

「グリーンFゴールド」などの薬浴用の薬は、熱帯魚専門店で売られています。

ディスカス専門の薬剤はほとんど無いので、「グリーンFゴールド」などの細菌感染用の薬浴剤は常備しておくべきです。

他は症状を見てから、他の薬剤を使うことになりますが、病気のディスカスは、別の水槽で管理する必要があるのと、薬浴をしている水槽では水草は枯れますので注意しましょう。

殆どの薬剤は、効果が弱くしてあるので、薬浴中でも餌は通常通り与えられます。

産卵筒

ディスカス用の産卵専門の道具です。

円錐形で、素焼きのものが市販されています。

繁殖するつもりがないなら、揃える必要はありません。

苔落とし

水温を25度以上30度以下にしていると、ライトや室内に注ぐ太陽光の反射で、水槽には苔が生えてきます。

時々掃除する必要があるので、これも熱帯魚専門では水槽用の苔落としグッツが市販されています。

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ディスカスがかかりやすい病気

ペーハーショック

多量の水換えを行うと、一気に水質が変化し、ディスカスの体表を保護している粘膜が剥がれ落ち、細菌感染に弱くなる場合があります。

特に水質がアルカリに極端に傾く時に起こりやすいのです。

なので、水換えで少し多めに行わなければならない場合は、元の水は水槽の3分の2は残し、出来るなら、ブラックウェーターなどで、ペーハーを下げておく方が望ましいです。

カラムリス病

一般的に「尾腐れ病」と呼ばれる、細菌感染で、粘膜が薄い尾ひれ、背びれ、腹ビレなどが溶けたように無くなり、骨が露出してしまう病気です。

水中に細菌が増殖して起こるので、まずは「グリーンFゴールド」などの細菌感染用の薬浴剤を薄く投入し、様子を見ながら餌を与え、調子を観察します。

他にも、合成抗菌薬浴剤も市販されてますが、こうした薬剤は水中のろ過に役立つバクテリアも死滅するので、使う際は規定量よりも薄く使いながら濃度は、ディスカスの調子を見ながら行わなければなりません。

水カビ病

文字通り、ディスカスの体表に白い綿のような線毛状の塊が付着するもので、正体はカビの一種です。

この真菌には、メチレンブルーや同じ薬効を持つ「グリーンF」などを使います。

専門店では薬浴に使うマラカイト・グリーンは業者用ですので、一般には市販されておりません。

白点病

ディスカスの体表に白い点々がつく寄生虫の一種です。

水温が下がり体表の粘膜が薄くなると寄生し、殆どが元の水質に問題があります。

ディスカスの体表に突き刺すように寄生するので、物理的に取ることは出来ません。

これも、メチレンブルーや同じ薬効を持つ「グリーンF」などを使い、しばらく死滅するのを待ち、完全に消えていってから、数日後に少しずつ水換えを行いながら、薬効を弱めていきます。

腸管鞭毛虫症

消化器官に寄生する寄生虫の一種がディスカスの内臓で繁殖して、衰弱の要因になる病気です。

ペーハーショックと同じく、ディスカスの体表が黒っぽくなり、徐々に痩せていきます。

真っ直ぐ泳ぐ体力が無くなり、真横になって漂うようになると、末期症状です。

これに効果のある薬は、市販されておりません。商品名フラジールなどで知られる、人間用の薬剤を使う違法な方法があります。

ですが、現実にこの症状の時は治療しようがないと思っておくべきです。

ディスカスを成魚で安く買った場合や、買ってきて数日でなる場合などは、既にその熱帯魚店の水槽自体が汚染されているケースがあります。

エラ単生虫病

ディスカスのエラに寄生する寄生虫です。

この病気も、ホルマリンなどの劇薬を使うのは業者のみであり、またそうした薬剤で治療しても、後遺症が残ります。

ディスカスを飼う前に、熱帯魚店でよくディスカスの状態を観察して、異常のない個体を飼うようにしましょう。

エロモナス病

これもエロモナス菌といった細菌類による感染で起こるディスカスの全身病です。

根本治療は無く、ディスカスの体力があるうちに、水温を30度近く上げて、「グリーンFゴールド」などの細菌感染用の薬浴剤を水槽に溶かし、長く観察して細菌の増殖力を抑えるしか方法はありません。

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ディスカスの基本データ

原産国 南米 アマゾン川流域
寿命 5年〜7年
体重 約20g〜30g
体長 最大約13センチ程度
性格 おとなしく、極めて臆病
価格帯 幼魚500円〜3,500円、成魚9,000円〜数万円以上

原産国

南アメリカのアマゾン川原産の淡水魚であることは間違いありません。

現在、様々な自然保護の観点から、市販される熱帯魚店のディスカスは、殆どが南米リオなどの養殖場や、繁殖専門家が市場に流した個体がほとんどです。

野生種はワイルドディスカスと呼ばれ、熱帯魚専門卸業者が輸入し、しばらくそこで状態を落ち着かせ、状態の良いものだけが契約している熱帯魚店に卸されます。

したがって、直輸入でいきなり熱帯魚店に来ることはなく、輸入も不定期です。南米が雨季になると、出荷が止まることもあります。

基本的にディスカスは人口繁殖されて、その幼魚を販売することがほとんどですので、原産国を気にする必要は無いでしょう。

寿命

寿命は、幼魚の体長4センチ辺りから飼うなら、最長7年は生きています。

魚の場合、寿命が尽きると前触れ無く突然死となるので、それは覚悟しておく必要があります。

体重

ディスカスの体重を、わざわざ測ったことがある熱帯魚飼育者はまずいません。

体重よりもディスカスを真正面から見た「厚み」で、痩せているか、餌を充分食べているかを判断できます。

また動物性の餌を頻繁に与えられている個体は、餌の種類によって赤みが強くなったり、青みが強く発色する場合もあります。

市販されている熱帯魚店で、餌は何を与えているかは、飼う場合に聞いておく必要があります

体長

体長は最大で13センチほどですが、全体的に円形に近いものが、発育が良い個体です。

頭のほうがエンゼルフィッシュのように尖っていたり、背びれが折れ曲がっていたり、泳ぎ方が変な個体は生まれつき奇形。

もしくは、飼育中に過去病気になった個体である可能性が高いです。

性格

大変臆病で、水槽に手を触れただけでもその振動で驚き、体表が黒く変色します。

物音と衝撃にたいへん敏感な魚なので、室内では床が固く、安定して振動の無い場所に水槽を設置する必要があります。絶対に水槽を叩いたりしてはいけません。

ストレスで餌を食べなくなる場合があります。

価格帯

幼魚で、今は安くて2,000円台からあるようです。

その時々の輸入頻度や、繁殖先の事情によって価格は変わります。

成魚の場合は熱帯魚店で専門スタッフが管理し、大切に個体を維持しています。

その分、価格も維持費コスト込みで、場合によっては数万円以上する場合があります。

長く飼うコツ

ディスカスのような繊細な熱帯魚は、まず水槽設置から水質を落ち着かせ、ろ過が充分に行き渡る水質に関わるバクテリアの繁殖がある程度出来てから、ディスカスを迎えるかたちになります。

熱帯魚店では、水槽の水を持ち帰られる分ビニール袋に入れて、酸素を注入し密封してくれます。

家に連れて帰ったら、まず袋を開けずに水槽に浮かべて水温を合わせ、温度が同じになったら、袋をあけて少しずつ水槽の水を袋に入れながら、ディスカスが水に慣れるまでゆっくり時間をかけることです。

最初に連れ帰った日から、6時間は餌を与えないで大丈夫です。

夕方なら、翌朝、様子を見ながら餌を少し与えて、食べることを確認してから飼い始めるようにしましょう。

ディスカスは環境が変わるのを嫌うので、とにかくデリケートに扱うのが、長く飼うコツです。

まとめ

一時期に比べると、熱帯魚ブームは沈静化し、専門店も全国で数が減りつつあるのが現状です。

飼育が難しい、メンテナンスが面倒など様々な理由があるようですが、やはり優雅に泳ぐ様はいつまでも見ていられるほど美しいものです。

それだけ手間がかかっても、魅力が大きのでいまだに根強いファンがいるのです。

ディスカスも、まだ野生種は南米などで生きています。小さな自然を自宅で楽しむ意味でも、いつかはディスカスを飼ってみたいものですね。







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