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タヌキをペットとして飼う際の注意点まとめ【生態・餌・グッズ・病気など】

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「タヌキって飼えるの?」と思う人が多いかもしれませんが、一応、特定の資格があれば一定条件の下では誰でもタヌキを飼育できます。

ただし、タヌキは野生動物ですから、どうしても未知の部分が多く、実際に飼われてる方のブログを拝見しても長生きしてせいぜい4年から6年あたりが多いです。

非常に見た目も可愛いのですが、繊細な側面が多く、また人工飼育では病気に弱いという特徴もあります。

タヌキの飼育方法についてまとめてみました。

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タヌキの生態 昼行性? 夜行性?

昔から日本に生息する、「里の動物」がタヌキです。

非常に身近な動物で、”人を化かす”と呼ばれるのも、タヌキの暮らしは人の暮らしのすぐ側に常にいたからで、山深い人里離れた場所よりも人が暮らしやすい、森林や林などで昆虫や果物、木の実などが捕れる比較的盆地や低地の水辺がある地域に暮らしています。

現代でも都心の踏切近くに、タヌキの親子が発見され話題になっているほどで人が気がつかない中で、ひっそりと暮らしています。

よく間違えられるのが、野生化したアライグマとハクビシンです。

タヌキは目の下から顔半分が黒い毛で覆われ背中から尾にかけて黒い毛が生えており、尾は縞模様がないのでアライグマとは区別が容易です。

11月から真冬の時期は体つきがずんぐりしており、夏場は痩せて見えることが多いです。

哺乳綱食肉目イヌ科タヌキ属に分類される食肉類で、顔つきはよく見るとポメラニアンに似ています。

泳ぎが得意で、指先には皮膜があります。海外ではあまりみない動物の一つです。

また非常に臆病であることから、滅多に人目につくところで発見されることはありません。

日本では、離島を除くほぼ全土に生息しており動物性、植物性の餌を食べる、肉食でもやや雑食性が高いのが特徴となります。

夜行性というよりも、夜行性に近い動物といった感じです。昼間に全く活動しないわけではありません。

タヌキの食事・餌は何? 1日どれだけ必要?

1日の食事量は、小型犬とほぼ同じで朝夕の2回で充分となっています。

ほぼ室内で飼育することになるので、野外には出せないため極端に餌の量が増えることはないでしょう。

餌はドッグフードで代用でき、その他に木の実(鳥獣用(オウムなど)のもの)などを混ぜたり果物なども与えて大丈夫です。

費用面では小型犬の面倒を見る程度の餌代とグッズ代で済みますが、寄生虫や病気の場合の治療費は一般的な動物病院ではなく、畜産や動物園と提携している獣医師を探す必要があるのでその手間と費用は実費ではかなり高額となるケースがあります。

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タヌキを飼うために必要なグッズ

狩猟免許

野生鳥獣の捕獲及び鳥類の卵の採取は、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」によって規制対象となっています。

そのため、一般的には捕獲して飼うこともあるいはペットショップやブリーダーとして飼育することや繁殖することは出来ません。

しかしながら、狩猟に関しては農作物被害防止の観点から、タヌキは狩猟目的なら解禁時期に捕獲して飼育しても問題はありません。

鷹匠、狩猟免許などを所有した人であれば、自治体で多少の違いがあるようですが法定猟法により、11月15日から翌年2月15日などの特定の期間に対しては狩猟鳥獣、鳥類28種、獣類20種は捕獲して自宅で飼育できます。

また捕獲方法は、柵などで囲まれた住宅の敷地内において銃器以外の猟法で捕獲することも可能です。

捕獲できる場所は、各自治体が地図を公表している場合もありますし捕獲量も決められた範囲内で出来ることになっていますので、要するに狩猟免許さえあれば一応タヌキも飼育できることになります。

中型犬用・ケージ

飼育に関して、第一に気をつけることは親を失った子供のタヌキからでならなんとか飼育することが出来ます。

大体、小型犬程は慣れてくれますが鳥獣保護の観点から大人のタヌキからでは、まず餌や水を与えてもなかなか食べてくれません。

威嚇により、やはり肉食もする動物なのでどうしても飼い始めは噛み付いて来たり爪によるかすり傷も多いことがあります。

最初は中型犬のケージを用意し、中に隠れる場所を作って、水と餌を与えたら室内から離れて観察して慣れるまではケージ内だけで世話をすることになります。

餌入れ・水入れ

ドッグフードは臭いが強い、初めは缶詰や生食の方が食いつきは良いでしょう。

果物は皮付きのままで、バナナ、りんごなどを与え、餌入れ、水入れは台形状のタヌキがひっくり返さない、丈夫な金属製を使います。

なるべく大振りな物が良いです。

ベッド

タヌキは寝床を作って必ず巣穴で休むのでケージ内に専用ハウスを用意し、周辺に新聞紙をちぎったものや市販の牧草などを入れてタヌキが自分で巣作り出来るように準備してあげると良いでしょう。

遊ばせる室内

子供で生まれて2ヶ月以上でありまた1年未満の個体の場合は、よく遊びやじゃれ合いで噛みつき、かなり傷が絶えないことが多いです。

また警戒心も非常に強い動物なので、相当に強く噛んで流血するほど怪我をする場合もあります。

飼育している実際の例では、1年8ヶ月でほぼ慣れるんだそうでそれまではケージ内で面倒を見て、2年近くになったところでケージを広い室内で放し飼いにするのが賢明のようです。

室内で慣れ、生後2年を完全に経過したところであれば首輪とリードをつけてお散歩に出かけることが出来ます。

軍手などの保護用具

飼いはじめの個体は、やはりそもそも野生動物なのでかなり警戒心が強く、噛み付いて来たり爪で皮膚を攻撃され、場合によってはかなり深い傷をおいます。

面倒を見る時は、厚手の生地の長袖着用ゴーグルやメガネ、軍手などがあった方が無難です。

人の暮らしに近い場所で暮らしているので、当然ですが感染症のウイルスも持っている可能性が高いです。

加えてマスクも必須です。人間同士には影響は無くとも野生動物は人の持つ細菌に対する耐性はあまり備えていないことが多いのです。

爪切り

かなり鋭い鉤爪を持っていますので実際、引っ掻かれるとかなりの大怪我をする可能性があります。

タヌキは穴をよく掘るので、この爪は丈夫で、人工飼育ではかなり伸びて危険となる場合があります。

ヤスリで先端を丸くする方法もありますが、丈夫な大型犬用の爪切りがあれば先端だけカットすることが出来ます。

トイレ

野生でも、糞尿は寝床以外の物陰で敵から発見されない場所にすることがほとんどです。

トイレは犬用のトレー型のタイプで、最初に糞尿をしたら処理をした紙片や糞の一部などをトレイに敷いたペットシーツなどの上に置いておくと臭いが移って次回、そこでしやすくなります。

リード・首輪

あまりオススメできませんが、一応慣れてきたら人通りの少ない、特に野良猫や他のペット、犬のお散歩をしている人などの近くでなければ首輪とリードを付けてお散歩できます。

ただし、タヌキの歯は非常に鋭いので、リードは噛み切られないようにチェーンタイプでしておいた方が良いでしょう。

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タヌキがかかりやすい病気

皮膚感染症

人工飼育下で最も多く感染するのが、皮膚感染症で疥癬が特に有名です。

ダニの一種が媒介するウイルスによる皮膚炎で、人にも寄生するので要注意です。

野生動物の場合は分厚い被毛と季節ごとの抜け毛や、砂浴び、水浴びなどで防ぎますが体調が悪くなり、痩せてきたりあるいは人工飼育で皮膚を過剰に洗浄したりして、免疫力が下がると途端に発症しやすくなる場合があります。

家畜、動物園と提携している専門獣医師の診断以外は、治療の方法がありません。

特に捕獲して飼う場合には、そもそもこの細菌に対する免疫力を親から引き継いでいない可能性もあります。

狂犬病

人にも獣にも感染する非常に厄介な伝染病で、犬の場合はワクチン投与が法律で義務付けられていますがタヌキは愛玩動物ではないため、こうしたワクチン開発は行われていません。

ワクチンとは無毒化したウイルスを動物の体内に投与して抵抗力となる抗体を作らせるのですが、現状ではタヌキ用のワクチンは皆無だと思った方が良いです。

そのため、他の愛玩動物との接触は出来るだけ避けるべきで、慣れてからの野外のお散歩ではこれが非常に危険性が高いことになります。

ワクチンによる免疫がある犬や猫であれば、その糞や尿に感染症の要因となる細菌、ウイルスがあっても感染する可能性は低いですがそうではない抵抗力の無い動物の場合は、これらに接触して舐めたり傷口に接触すれば感染することになります。

狂犬病はその動物の体液にウイルスがいるので、潜伏期間もあるために非常に注意しなければならないのです。

狂犬病に限らず、野生で生きるのとは違って様々な免疫性が人工飼育下では、タヌキ自らが獲得する機会はまず無いので、寿命を完全に全うする個体は、動物園のような飼育環境以外では極めて稀であると言えます。

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タヌキの基本データ

原産国 東アジア、日本、朝鮮半島、中国、ロシアなど
寿命 平均約10年(動物園での人口飼育環境など)
体重 3.6kgから6kg※冬場は約10kgになる場合がある
体長 胴体約50cm〜80cm/体高27cm〜約37cm
性格 臆病、警戒心が強い、やや好奇心旺盛、若干慣れやすい
価格帯 販売不可、動物園取引参考価格帯約500,000〜600,000円前後

原産国

一般的に日本で見られるタヌキは、ネコ目イヌ科タヌキ属になるホンドタヌキです。

日本産の亜種で、本州から九州、四国に生息しています。北海道に生息するのは、越冬する種類のエゾタヌキです。

ホンドタヌキの場合は、越冬する際でも、温かい地域周辺に住むケースが殆どで、広葉樹林が多い比較的なだらかな平地で隠れる場所が多い、林や森がある地域に生息しています。

そのため、農作物や、銀杏、果物、ネズミ、カエルや小さな蛇、昆虫やザリガニなどを餌にしています。

寿命

平均では10年以内が多いですが、野生では実態の記録が少ない動物で寿命は10年前後としかわかっていません。

死んだふりという擬態をすることで知られ、交通事故などではびっくりしてそのまま動かなかったが、後に立ち上がって逃げるなどの行動をとることがあります。

餌付けが容易で、また人里のゴミなどを漁って暮らす個体も多いので順応力は高いです。

またオスメスつがいの場合は生涯ペアでいることが多く、どちらかが早く死ぬと、片方の寿命が短くなるなどの研究もありました。

繁殖は1月から4月の早春の頃で、1回の出産で5匹から7匹産むなど多産で知られています。

1匹のメスは生涯の中では、約19匹産むこともあり繁殖力は強いです。

最長14年という記録もあるそうですが、これは人工飼育でも動物園などに相当する特殊な環境下においてなので、あまり参考にはならないでしょう。

また野生の場合は、開発などで餌が失われ、餓死のパターンもあるので、これも短いのは当然かもしれません。

野生個体は、平均6年から8年が寿命と言われています。

体重

人工飼育で、環境が動物園並なら体重はマックスで約10キロ程度、一般家庭の環境ではどうしても栄養価の違いからか約8キロ前後が最大のようです。

オスメス共に体格は同じで、野生で大型のものは、体長はやや中型犬に近い位に成長しています。

体長

タヌキは足が意外に長いので、人工飼育で家庭で飼われている個体を見ると非常にスリムで痩せている柴犬サイズより一回り小さい位の体長です。

やはり、ドッグフードなどの代用食と室内飼育では被毛の成長が遅いらしく、体格はずんぐりとはせずにスッキリ痩せている場合がほとんですね。

性格

かなり臆病で、「夜行性」と言われていますが活動する主な時間帯は夕暮れくらいからの数時間です。

深夜にはあまり活動はしませんが、繁殖期になると夜中でも鳴く場合があります。

昼間に野生で見かけないのは、他の肉食獣から避けるための本能的なもので実際は昼間でも木の実や果物を食べている様子が観察されることもあります。

非常に臆病で、目が良いようです。逃げ足はそれほど早くなく、危険を予知すると事前に物陰に逃げますが縄張りを一定範囲確保しているため、隠れるのが上手いです。

警戒心が幼体でも強く、他の動物との親和性は低いです。

価格帯

市販はされませんし、商取引禁止の動物ですが動物園などでは繁殖個体を取引することがあり、この場合では価格帯は概ね、800,000円前後と推測されます。

繁殖力が高く、加えて珍しさも日本ではあまり無いので、他の動物よりは価格は低いでしょう。

まとめ

田舎と呼ばれる地方では、農作物被害から狩猟は今でも一般的に行われています。

その中では偶然、子タヌキを捕獲するケースも多いんだそうで意外にタヌキを飼育している方は全国に存在します。

もちろん、ペットショップで入手出来ませんし、鳥獣保護活動の一環で行われるのに過ぎませんがなかなか可愛らしいタヌキの生態を改めて知る人も日本では数少なくともいまだにいるようです。







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