げっ歯類 ネズミ目

ヤマネをペットとして飼う際の注意点まとめ【生態・餌・グッズ・病気など】

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野生のニホンヤマネは、約半年近くも冬眠することで知られています。

かなり原始的な哺乳類の一つで、甘いものも好物です。姿はネズミとリスのいいとこ取りをしたような可愛い姿をしています。

ヤマネをペットとして飼う際の注意点を詳しくまとめてみました。

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ヤマネの生態 昼行性? 夜行性?

哺乳綱ネズミ目ヤマネ科ヤマネ属に分類されるげっし類のヤマネですが、日本に生息するヤマネは、1種類のみででヤマネ属を構成するので「ニホンヤマネ」と言われています。

別名冬眠鼠で、越冬するときに民家の家の中などで冬眠中の個体が見つかる場合があります。

本州、四国、九州、隠岐諸島などに分布し、山口県の50万年前の地層から化石が発見されていたりして、生きている化石と呼ばれることもあります。

姿はネズミで、尾はリスのような姿です。2007年までの環境省の絶滅のおそれのある国際野生生物の種のリストに記載され絶滅危惧種でしたが近年全国に生息していることが判明し、準絶滅危惧の指定を解除され、国の天然記念物として日本独自の保護動物になっています。

日本に限らず、ヨーロッパなどにも生息しており、盲腸を持たない哺乳類です。

海外が原産の外来種のアフリカヤマネなどは、ペットして日本国内で流通しています。

木登りが上手で、寝る場合は地上から高い場所の枝の間などに挟まっていたり幹の隙間に寝ている姿を発見する場合もあります。

前脚の指は4本、後脚の指は5本、また木登りのために足の裏には可愛い肉球があります。

背中の毛色は淡褐色で真ん中に暗褐色の縦縞があり、跳躍力も優れていますね。生態は夜行性です。

ニホンヤマネは捕獲して自宅で飼うことは出来ませんので、以下ヤマネとは、アフリカヤマネを中心に解説いたします。

住んでる地域がアフリカヤマメはサバンナの森林地帯の中なので、湿度以外は暮らしぶりは、どちらもほぼ同じです。

ヤマネの食事・餌は何? 1日どれだけ必要?

ヤマネはどの種類でも雑食性で、ミミズから昆虫の幼虫・成体、木の実や果実を好んで食べます。

草木は食べません。餌は1日の回数は指定が無く、新鮮なナッツ類や果物、ペットショップで入手できるミルワームなどの虫の幼虫などを与えます。

水は普通の水道水で充分で、ウォーターボトルに慣れさせることも可能です。

越冬はしますが、気温があまり変わらない環境では、冬眠はしません。

人工飼育下では、出来るだけ冬眠させない方が、体力的には安心です。

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ヤマネを飼うために必要なグッズ

ケージ

原則的には、室内は温度管理が出来るのなら、リス用の高さのあるケージで飼う方が飼育環境はベストです。

ハムスター用の狭い通路が行き交うような複雑な形状のあるセット型ケージは、好みません。

かなり運動が活発なので、入り口には手芸店などでも手に入る「ナスカン」でキチンと施錠する必要があります。

保温に不安がある場合はプラスチックケースでも良いですが、高さのあるケースが無いので、ハムスター用のケースを接続できるケースを繋げて高さを稼ぎ内部は広々とさせればなんとか飼育できます。

プラスチックケースは安全?

市販されるプラスチックケースは、本来、水生生物や昆虫飼育に使うもので、ヤマネのような木登りが好きな「上昇志向」が強い生き物ではあまり良くありません。

まず壁面が汚れやすいのと、壁を登れずそれがヤマメのストレスになります。

また上開きの蓋では、うっかりヤマネが飛び出して逃亡する可能性が高いので、入り口は横にあった方が管理はしやすいです。ただ、保温性には優れています。

餌入れ・水入れ

水は飼育初めは器で与えても、すぐにヤマメの行動で汚れるので、できれば早期にウォーターボトルに慣れさせてケージの側面に設置したほうが衛生的です。

餌入れは、ハムスター、小動物用で代用できます。餌もリスとハムスターの餌を混合して、たまにミルワームなどを与えると良いでしょう。

餌の入手は難しくありません。果物は下痢をさせないため、水を与えている間は親指大のひとかけ、りんごやバナナ程度で良いと思います。

木の枝の代わり

木登りがストレス解消になるので、ペットショップで入手できるリス用の木の枝の模造品が大変便利です。

自然の天然木は寄生虫がわく心配もあるのでオススメできません。

小型ペットヒーター

アフリカヤマネも、気温が5度近くになると動けなくなるので、人工飼育下では飼育に余程慣れた人でないと冬眠状態から目覚めた時に、既に体の栄養素が無くなり仮死状態からそのまま凍死する可能性が出てきます。

ペットヒーターはケージの一部分を温め、網状のケージの場合は火元に注意しながら、ダンボール等の断熱材をケージの周囲に巻くようにしましょう。

平均的に室温が1年中25度以上30度以下なら、床からケージを離し、壁と窓から離していれば、保温はそれほど必要はありません。

巣箱

ヤマネは夜行性なので、昼間は巣穴で眠ります。

その巣穴代わりに、インコ用巣箱などがあると便利です。セキセイインコ用などが丁度良いかも知れません。

前部に前開きの蓋があるので、中の清掃も簡単です。巣穴のまわりには、細かくちぎった新聞紙や、牧草などをたくさん用意しておき、ヤマネが寝床の準備がしやすいようにしておきましょう。

ヤマネがかかりやすい病気

歯の伸びすぎ

げっ歯類特有の症状で、原因は柔らかい砕けやすい餌ばかりや、果物ばかりの飼育で前歯が摩耗せずに上下の顎を突き刺してしまう状態になることです。

ナッツなどは小動物用で殻付きのものを必ず与えるようにしましょう。

飼い主さんが自分で前歯を切断することは、慣れた人でも危険なことです。その場合は動物病院で処理してもらいましょう。

骨折

ケージの掃除などで、うっかり逃げ出したヤマネを踏みつけてしまって骨折させる事故は多いです。

小動物の骨折は命に関わるので、急に食欲が無くなり、うずくまるようになったら必ず体温を確認して冷えてないか、どこか痛がるところはないか確認してください。

呼吸器系不全

室内では、どうしてもケージなどは床に直置きなので、気温が常に低いことが冬場では考えられます。

小動物、特にげっ歯類は病気といえば呼吸器系で炎症を起こすので、体温を下げないようにケージ内の温度管理は徹底しましょう。

仮死状態

もし、気がついたらヤマネを触って動かなくなり、前日まで動いていたのに今日は夜間でも全く動かないのなら、冬眠というか寒さのために仮死状態になっている可能性があります。

目覚めさせるにはコツがいるので注意してください。まずヤマネの体をそっと手のひらの上に乗せて、優しく両手で包みます。

ピクッとするまでかなりの時間がかかるので、根気よくです。

動かしてはいけません。仮死状態になる目安は、およそ15分も動かない状態が続いた時です。

触っても柔らかく感じられ、まるで死んだようになってますが、心臓の動きはわずかですかあります。

しばらくすると、鼻とかひげが動いてきますので、ペットヒーターにフェイスタオルを置いてその上に寝かせます。

タオルで包みながら、片手で温めても良いです。急激な体温上昇はショック死する場合があるので、ストーブの前やドライヤーなどは使ってはいけません。

1時間30分程度で体が動き、眼を開けたら蘇生成功です。

2時間以上、3時間も眼を開けずそのまま固まってるようなら、蘇生は間に合わず死んでしまった可能性は高いですね。

目覚めたら、温めておいた蜂蜜などを指にとって舐めさせると良いです。

また子リス用のビスケットを温めたペット用ミルクでふやかして口に運んであげても良いです。

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ヤマネの基本データ

原産国 日本(ニホンヤマネ)、アフリカ(アフリカヤマネ)
寿命 約8年
体重 10g以上20g程度
体長 6cm、尾長4cm〜5cm程度
性格 活発、非常に臆病、音に敏感、人にやや慣れる
価格帯 15,000円から20,000円前後:ペア約30,000円前後※アフリカヤマネのみ

原産国

ドイツ語では、Bilch(ビルヒ)、Siebenschläfer(ジーベンシュレーファー)とも呼ばれ、ヨーロッパヤマネ、オオヤマネ、メガネヤマネ、モリヤマネ、アフリカヤマネ、チュウゴクヤマネなど世界中にヤマメの仲間が生息しています。

日本のヤマネは英名Glirulus japonicusと呼ばれる固有種で、日本各地に生息していることが確認されています。

天然記念物指定動物で、人工飼育では日本では唯一東京都恩賜上野動物園だけが、人工飼育しています。

一般ではニホンヤマネと呼ばれるこの種類は飼うことも捕らえることも出来ませんが、ペットとしてはアフリカヤマネのみが取引きされています。

しかしながら、近年の輸入規制もあるため、全国で販売頭数は少なく、展示すれば即売され、すぐに完売する状況が続いています。

寿命

約8年と言われているのは、幼体から育てた場合で、普通は成体で飼いはじめたら6年程度あたりが目安でしょう。環境の変化にあまり強くない品種でもあるからです。

体重

成体で20グラム近くあれば健康体です。非常に活発に夜間に動き回るので、肥満の心配はありません。

存分に餌だけは与えて育てましょう。ただし、糖分の多い果物は、ほんの僅かで構いません。

体長

ハムスター程度の大きさと考えてよいです。正面から見ると、ネズミそっくりで、耳が小さく尾がふさふさしています。

木に逆さまになってぶら下がったり、面白い挙動があります。上野動物園で確認しても良いかもしれません。

手のひらにスッポリ入る大きさです。上野動物園ではニホンヤマネを見ることが出来ますが、公開時期が決まっているのでホームページで確認すると良いでしょう。

どんな飼育の仕方をしているかもよくわかります。

性格

臆病ですばしっこいですが、夜間で観察すると飽きないほど活発です。

好奇心も旺盛で、食べ物をあちこちに運んで食べるので、大変可愛いです。

価格帯

一般的に飼えるアフリカヤマネは、価格が年々上昇しています。

最近では、ペアで30,000円を切るケースは珍しく、小動物専門店でも1匹20,000円近い場合があります。

それでも人気の高い小動物です。

まとめ

日本国内では、野生のヤマネは飼えませんが眼が大きなアフリカヤマネは、なんとかペットショップで入手できます。

それはまるで小さなぬいぐるみのようで、本当に可愛い生き物です。

専門店では自家繁殖に成功している例もあります。

多少費用はかかりますが、なかなか手間のかからないペットですので、是非とも見かけたら気にかけて欲しいものです。







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