爬虫類

カメレオンをペットとして飼う際の注意点まとめ【生態・餌・グッズ・病気など】

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周囲の環境に合わせて体色を変化させることで有名なのがカメレオンです。

とても美しい体色にその目を奪われてしまう人も多いことでしょう。

変色可能な理由は、皮膚の仕組みが関係しています。

カメレオンの皮膚には2つの層があり、それを作っているのが「虹色素胞」と呼ばれる細胞です。

この細胞の中に「ナノ結晶」という物質が存在しており、これを動かすことで光の反射を調節しています。

同じ細胞を持つ生き物は他にもいますが、調節できる仕組みを持つのはカメレオンだけです。

狭い室内であまり迷惑をかけずに静かにペットを育てたい場合に最適です。

ちょっと興味があるけれど敷居が高いと感じている方におすすめの2種がいます。

初めてでも育てやすい「エボシカメレオン」と「パンサーカメレオン」の生態などを紹介します。

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カメレオンの生態 昼行性? 夜行性?

エボシカメレオンの生態

「エボシ」は、平安時代の貴族の男性が頭に被っている帽子から来ています。

サウジアラビアからイエメンの国境近くにかけて広く分布しています。

環境適応能力が高く、谷間の低地から、そして標高の高い山にまで及びます。

他の多くのカメレオンと同じように樹上で暮らしています。

基調となるのは、緑色でオスの方がより明るい色をしています。

ベースカラーにオレンジ、茶色、青色、時に黄色などのストライプや斑点が体表に見られます。

ちなみに色を変えるタイミングは、その個体の気分によって決まると言われています。

活動するのは、昼間でカメレオンの中では珍しく植物と動物を食べます。

縄張り意識が強いため敵の侵入を感知すると「シューシュー」と音を立てます。

パンサーカメレオンの生態

「パンサー」とは、ヒョウのことで実は、オスどうしがケンカ早いことに由来します。

マダガスカル北部の高温で乾燥した地域に広く分布しています。

主に生息しているのは、手つかずの自然が残っており湿度が高い場所です。

地域によってさまざまな変種カラーが見られ、その数は20にも上ります。

メスよりもオスの体色の方が鮮やかでメスの気を引く際に色を明るく変えるそうです。

他にも黄色に変化させた時は怒りを、緑色は冷静さを、青色は個体識別を表出しています。

昼行性で昆虫や節足動物を捕食しています。

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カメレオンの食事・餌は何? 1日どれだけ必要?

エボシカメレオンの食事

コオロギやミルワームなどにCaの粉末をまぶして与えましょう。

給餌は、成体であれば数日に1回、コオロギの大きさにもよりますが1匹程度です。

小松菜などの野菜やフルーツも少量であれば与えることができます。

ビタミン剤は、週に1回くらいで大丈夫です。

パンサーカメレオンの食事

週に1回は、ビタミンD3入りのサプリを生き餌にまぶして与えるようにしましょう。

生き餌としてコオロギはリーズナブルで使いやすいです。

ミルワームは、栄養価がありますが少し高めです。

餌を与える頻度は、成体であれば3日に1回で大丈夫です。

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カメレオンを飼うために必要なグッズ

飼育ケージ

野生の個体は、樹上生活を営んでいるため高低差があり通気性のいいものを選びましょう。

少なくとも幅、奥行、高さのそれぞれについて60㎝は必要です。

1万円くらいでしっかりとしたケージを手に入れることができます。

バスキングランプ

バスキングは、日光浴のことですから昼行性の動物を飼育には必要です。

しっかりと基礎代謝をスムーズに行っていくために欠かせません。

あまり光を浴びていないと代謝性骨疾患になるおそれがあります。

設置する際は、ケージから15㎝以上の距離を保つようにしましょう。

それが難しい場合は、ランプにカバーを付けるなどするようにしてください。

あまりにもランプとの距離が近いと眼球障害を引き起こしてしまうことがあります。

止まり木

カメレオンの手でしっかりとつかむことができるものを設置するようにしましょう。

ペットショップなどで売られていますから実際に見てから選ぶといいかもしれません。

観葉植物

ケージ内をより自然に近い環境に近づけるのと同時に湿度の調整に役立ちます。

葉の大きなものを設置すれば、適度に日の光を遮ることができます。

観葉植物を入れておくことで湿度を保ちながら日除けの役割を果たしてくれます。

霧吹きとスポイト

動きのある物に対して反応を示しますから給水ボトルよりもこちらをおすすめします。

野生のカメレオンは、葉の表面についた水滴を舐めるようにして水分補給を行っています。

ですから、給水ボトルを設置しても使い方が分からない可能性が高いと思います。

それよりも観葉植物の葉や枝に霧吹きを2回~3回押せば、水滴がつきます。

その際に観葉植物への水やりも済ませることができ、湿度の維持にもつながります。

スポイトでカメレオンの顔の前に水滴を落としましょう。

温度と湿度の管理

エボシカメレオンは、18℃~24℃が最も飼育に適した温度と言われています。

耐えることのできる暑さは、最高で43℃くらいまでです。

食べ物からでも水分を摂取できますが、しっかりとミスティングを行いましょう。

パンサーカメレオンにとって暮らしやすいのは、湿度60%~70%です。

そのためにも観葉植物への水やりとミスティングを忘れないようにしてください。

最低でも1日に2回はミスティングを行い、梅雨時は調整をしながら行いましょう。

光の管理

エボシカメレオンは、1日に約6時間~12時間バスキングランプに当てるようにしましょう。

同時にできれば1日に約10時間前後、しっかりと日光浴をさせてください。

それが難しい場合は、市販されている紫外線ライトを使いましょう。

これは、あくまでも目安ですからライフスタイルに合わせてもらって構いません。

パンサーカメレオンは、とてもバスキングが大好きで熱と光の両方を発する水銀灯がおすすめです。

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カメレオンがかかりやすい病気

直腸脱

読んで字のごとくですが、直腸が外へ飛び出てしまうことです。

爬虫類や両生類にはよく見られることで軟便や下痢便が続くと起こりやすくなります。

腹圧をかけた勢いでそのまま直腸が外へ飛び出てしまうのです。

尻尾の付け根あたりが肛門になりますからここから直腸が垂れ下がっています。

放ったままにしておくと癒着して剥がれなくなるなどの危険性があります。

元の位置に戻すことが先決ですのですぐに獣医さんの適切な処置を受けてください。

マウスロット

誰もが経験したことのある、いわゆる口内炎です。

生き餌が口の中で暴れたりして口の中に傷を負ってしまうことが少なくありません。

その傷口から雑菌が入り込み、膨れ上がるなどの炎症を起こしてしまいます。

ひどい場合は、歯肉や歯根まで損傷することがありますから早めに対処しましょう。

眼球障害

幼体を飼育している場合に多く見られ、紫外線ランプと個体の距離が近いことが原因です。

瞼を絶え間なく動かしたり、外側に眼球が突き出てしまったりなどの症状が見られます。

ライトの位置とケージの間隔を充分に保ってからセッティングすることも大切です。

距離を保つことが難しい場合は、紫外線を遮るような物を置くなど工夫することが必要です。

代謝性骨疾患

いわゆる「クル病」と呼ばれるものです。

下顎が腫れあがったようになり、マウスロットと勘違いしてしまうかもしれません。

だんだん顎が変形していき、口をしっかりと閉じることが難しくなってしまいます。

Ca不足、ビタミンD3の過剰摂取や不足、紫外線照射の不足などが原因です。

できるだけ早めにエキゾチックアニマルを診てくれる獣医さんを訪ねましょう。

寄生虫

フィラリアと聞くと犬や猫を思い浮かべる人が多いと思います。

実は、意外と爬虫類にもフィラリアが寄生していることがあります。

野生の個体であれば、その多くが感染していると言われています。

血液の中に住み、脱皮を繰り返しながら体内を移動していきます。

皮下に寄生した事例もあり、フィラリアが動くたびにその様子が分かるそうです。

専門的な見地からの対処が必要ですので専門医の診断を受けてください。

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カメレオンの基本データ

エボシカメレオン
原産国 イエメンやサウジアラビア
寿命 約5年~8年
体重 約100g~150g
体長 約35㎝~50㎝
性格 とても臆病で、警戒心が強い
価格帯 約1万円~3万円
パンサーカメレオン
原産国 マダガスカル
寿命 約6年~8年
体重 約80g~160g
体長 約30㎝~40㎝
性格 人馴れしやすい
価格帯 約4万円~13万円

原産国

エボシカメレオンは、イエメンやサウジアラビアに分布しています。

パンサーカメレオンは、西インド洋に浮かぶマダガスカルに暮らしています。

寿命

どちらの個体も寿命にそれほど大きな違いはなく、7年前後です。

体重

どちらのカメレオンも個体差は見られますが、メスよりもオスが重いのが特徴です。

エボシカメレオンのオスは、約100g~200gでメスは約90g~120gです。

パンサーカメレオンのオスの平均体重は、約140g~180g、メスは60g~100gです。

体長

エボシカメレオンのオスは約40㎝~60㎝、メスは約35㎝です。

パンサーカメレオンのオスの体長は、約30㎝~約46㎝です。

メスは少し小さく約25㎝~約36㎝です。

性格

エボシカメレオンは、とても引っ込み思案で注意深い性格です。

縄張り意識が強く、鏡に映った自分の姿でさえ驚いてしまうくらいです。

執拗にスキンシップをとろうとしてしまうとストレスを与えてしまうおそれがあります。

それとは逆にカメレオンの中でも人馴れしやすいと言われているパンサーカメレオン。

ゆっくりと馴らしていけば、給餌の際に手から与えることもできます。

あなたの手のひらに乗せた餌を舌でキャッチする瞬間を見られる日が来るかもしれません。

価格帯

エボシカメレオンは、成長の段階によって販売価格が異なります。

幼体は約8,000円、成体になると約1万円~3万円で売られています。

ただし、幼体の飼育は、難しいと言われていますから初心者は成体をおすすめします。

パンサーカメレオンは、安いものでも約4万円、高いものになれば約13万円もします。

飼育難易度は、他のカメレオンに比べると低いので初めての飼育にも適しています。

まとめ

いろんな種類がいますが、比較的育てやすいのはエボシカメレオンとパンサーカメレオンの2種です。

両者ともにそれなりの値段はしますが、それに見合うだけの貴重な時間を一緒に過ごすことができます。

忙しくてスキンシップが取れない方は前者を、時間に余裕がある方は後者の飼育をおすすめします。

もちろん飼い始める前にエキゾチックアニマルの専門医を探しておくことを忘れないでください。







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