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カワウソをペットとして飼う際の注意点まとめ【生態・餌・グッズ・病気など】

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かつては、日本国内においても二ホンカワウソが広く分布していましたが、今や見ることはできません。

カワウソをペットにしようというイメージは、あまり思い浮かばないと思います。

しかし、一緒に暮らしていくうちにその賢さや愛らしい表情に日々癒されていくことでしょう。

中でもコツメカワウソは、名前の通り爪が小さくて顔もとてもかわいらしく人気者です。

動物園や水族館などでは、小さな隙間から握手やスキンシップがとれるところもあります。

テレビ番組などの特集によってその存在を知らしめることとなりました。

水辺の生き物なのでペットとして飼うには、少しハードルが高く感じると思います。

それでもかわいさに惹かれてカワウソの飼育に興味のある人もいるかもしれません。

そこでカワウソを飼育する前に、その生態を知ることから始めましょう。

それからカワウソの飼育に必要なもの、トイレのトレーニング、水遊びなどについて説明していきます。

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カワウソの生態 昼行性? 夜行性?

カワウソは大きな分類に従えば、「イタチ科」というくくりに入ります。

あまり知られていませんが、実はラッコもこの科に属しています。

つまり、カワウソもラッコもイタチの仲間ということでどことなく似ているところがありますね。

カワウソの中で最も小さい個体が、コツメカワウソと呼ばれるもので体長が約40㎝~65㎝です。

毛の色は背中側がモカ色や黒っぽい褐色、顔の周りは白っぽいのが特徴です。

二層構造になった毛がびっしりと生えており、約2.5㎠あたり100万もの毛があります。

この構造のおかげで皮膚の近くに空気をため込み、保温力と浮力をアップさせることが可能です。

他の種と比べると尾の形が特徴的で短くて丸いです。

水の中では、耳や鼻の穴を自分で閉じることができます。

現在では、個体数が減ってきたのでワシントン条約(1977年)により輸出が制限されています。

四肢は短く、水かきを持つものが多いように泳ぎがとても得意で水中の生活に適しています。

カワウソの中でも爪が短いので爪による怪我もほとんどありませんからペットとしても問題ないです。

水辺で群れを成して暮らしていますが、陸上で活動することも可能です。

群れの構成数は10匹程度で、多くの場合は母親と子どもから成ります。

大の遊び好きで自然にあるものを利用して滑り台をつくって遊ぶことも珍しくありません。

12種類以上もの鳴き声を使い分け、意思疎通をとりながら暮らしているとされています。

食性は、肉食に近く魚類、ハチュウ類、昆虫、甲殻類などを捕食します。

小臼歯がよく発達しているので魚の骨まで砕いて食べることができます。

多くのカワウソは夜行性ですが、コツメカワウソは昼行性です。

夜間になると地面に掘った穴の中で眠ります。

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カワウソの食事・餌は何? 1日どれだけ必要?

主食

栄養価が高く、しかも短時間で吸収できるものが適しています。

ですから、同じイタチ科であるフェレット用の餌を使うと便利です。

ただし、脂質を多く含む餌は酸化しやすいため、味や風味が落ちやすいという特徴があります。

味や風味が落ちると食べなくなってしまう原因となります。

そのため残りの餌を保管する場合は、必ず密閉容器にしまうようにしてください。

副食やおやつ

専用のおやつは販売されていませんが、野生の個体が主食にしている魚類などを与えてみましょう。

丁寧にスジや薄皮を取り除いた鶏のササミ、三枚におろしたアジ、食べやすく切ったリンゴなどです。

強靭なあごと歯がありますから、アジの骨は気にしなくても大丈夫です。

おやつを与える場合は、主食の量を控えめにするなどの調整が必要となってきます。

与える餌の量

一般的に個体の体重に対し約15%の量が適していると言われています。

体重が3㎏であれば、1日に約450gを目安に与えるようにします。

個体差が見られますので餌の量を増減させながら最適な量を探るようにしましょう。

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カワウソを飼うために必要なグッズ

ケージ

よく立ち上がるためケージは面積の広さだけではなく、ある程度の高さも必要となります。

特注すると大変ですから犬用のサークルや大きめの猫用のケージを代用することができます。

小動物用と比べると床面に金網が使用されていないため指や足を挟み込むおそれがありません。

放し飼いにすると大変なことになってしまいますからしっかりケージを準備しましょう。

巣箱

必須のアイテムではありませんが、野生の個体は地面に掘った巣穴の中で寝ます。

そのため、できるだけ自然に近い環境に近づけてあげるためにできれば置くようにしましょう。

動物園では各辺60㎝サイズが理想とされていますが、各辺40㎝くらいあれば充分です。

専用の巣箱は、売られていないため犬や猫用のハウスを代わりに使いましょう。

水場

水辺に暮らす動物なので水遊びが大好きです。

できれば1日1回は、水遊びができるような設備を用意してあげてください。

時間は30分くらい、最低でも3日に1回は水浴びをさせるようにしましょう。

水の温度は、ぬるま湯(30℃~36℃)を使うのがおすすめです。

大きな水槽やプール、またはそれに代わる衣装ケースなどでも代用可能です。

自宅の浴槽などに入れてあげる飼い主さんもいます。

単なる水遊びだけではなく、飼い主さんと心を通わせる貴重な時間ともなります。

トイレ

個体によってトイレの場所を覚えるのに差は見られますが、しつけをすれば大丈夫です。

また、ケージやトイレを清潔な状態を維持していくように心がけましょう。

トイレのしつけは、3つの手順を踏まえて行います。

まず、カワウソの排泄物をペット用の掃除シートで拭き取り、臭いを消し去ります。

次に、トイレとして使ってほしい場所に拭き取ったシートを丸めて置きます。

最後に、トイレ以外の場所で排泄しようとしたら誘導したり、トイレを移動したりさせましょう。

仔犬をしつけるのと同じように、自分の臭いがする場所をトイレと認識させていくのです。

ペット用のおもちゃ

とても活動的で遊ぶことが大好きです。

毎日しっかりと遊べるペット用のおもちゃを準備しましょう。

おもちゃは、犬用でも猫用でも大丈夫ですが、動きがあるものの方が興味を引きます。

しかし、お世話をおもちゃ頼りにするのではなく、飼い主さんがしっかりと関わることが重要です。

温度管理

野生の個体が暮らす地域の平均気温は25℃、平均最低気温も約19℃と比較的高い傾向です。

夏場はそれほど心配することはなく、冬は温度管理を行う必要があります。

エアコンを入れたり、ペットヒーターなどで加温したりして、室内を暖めるようにすることが大切です。

と、同時に乾燥し過ぎないように、しっかりと加湿を行うことを忘れないようにしてください。

電気量はかさみますが、もともと温暖な気候でくらしているのでペットのために管理していきましょう。

関わる時間

飼い主さんがコツメカワウソとしっかり遊べる時間を確保することが大切です。

野生の個体は集団で暮らしているため、コミュニケーションを密にとっています。

ですから、ペットと遊ぶことを通じた関わりがとても重要になってきます。

できれば毎日、少なくとも週に4日くらいはしっかりと遊ぶ時間を確保しましょう。

水遊びの時間

忙しさにかまけて、水遊びをさせないでいるとストレスを抱え込んでしまう要因となります。

水辺で暮らすのが本来の姿ですから、定期的にきちんと水遊びの時間を設けるようにしましょう。

ペットとして飼う以上は、自然の状態に近づけてあげることが大切です。

こうした関りを通じて、飼い主さんへの信頼や愛情なども形成されていきます。

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カワウソがかかりやすい病気

食欲不振

食欲不振や寄生虫が原因で、体調を崩してしまうことがあります。

ストレスが原因の場合もありますが、病気にかかっている可能性も否定できません。

食欲が落ちたと感じたらすぐに動物病院での診察を受けさせてください。

コツメカワウソをすぐに診てもらえるとは限りませんので、事前に専門医を探しておくことも大切です。

寄生虫

生き餌を与える時は寄生虫の存在が気になりますが、冷凍すれば死滅させることができます。

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カワウソの基本データ

原産国 インドの南部、中国南部、マレー半島など
寿命 平均 約10~15年
体重 約3㎏~6㎏
体長 約40~65㎝  尾の長さ、約25~35㎝
性格 好奇心旺盛、甘えん坊など
価格帯 70万円前後

原産国

インドの南部や中国南部、マレー半島などに生息しています。

シンガポールや香港では絶滅したと考えられています。

イギリスに広がったのは、飼育されていたものが逃げ出したものが定着した結果です。

寿命

平均寿命は、約10年~15年と言われています。

中には、20年近く生きる個体もいるそうで飼育環境によっても変化すると考えられます。

体重

体重は約3㎏~6㎏と小型犬よりも少し重いくらいです。

体長

体長は約40㎝~60㎝です。

尾の長さは約25㎝~35㎝と、体長の60%を占めます。

性格

基本的に温厚でむやみに噛みついたりすることはありません。

いろんなことに興味を持つ一方で、甘えん坊なところがあります。

とてもコミュニケーションをとるのが大好きな動物ですのでペットにはおすすめです。

しっかりと関わりを深めていけば、カワウソと楽しい時間を過ごすのも夢ではありません。

また、きれい好きなためペットとして飼う場合は、生活環境を衛生的に保ちましょう。

価格帯

他のペットを飼うのに比べると初期費用がかかるところが大きな特徴になります。

輸出の制限に加え、人工的な繁殖がとても難しいという理由から希少価値が非常に高いです。

そのため購入費用も高く、少なくとも60万円はかかることになります。

また、コツメカワウソの相場価格は、70万円前後が平均的となっています。

少なくとも価格はまだまだ上昇していく可能性が高いでしょう。

まとめ

ペットとしてコツメカワウソを飼うには、乗り越えなければならないハードルがいくつかあります。

まず、しっかりとコミュニケーションをとる余裕を持つことです。

ただでさえ集団生活が一般的であるのに単独飼育にしてしまうと心が不安定になってしまいます。

ペットとして飼うならコツメカワウソと充分に関わる時間を持つようにしましょう。

野外での散歩もストレスの解消に効果的です。

散歩をする際には、首輪だと抜けてしまうので必ずハーネスを着用してください。

最後に、購入価格や水道代などペットとしては、経済的な負担も大きいことを認識しておきましょう。







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