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プレーリードッグをペットとして飼う際の注意点まとめ【生態・餌・グッズ・病気など】

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乾いた大地にちょこんと2本足で立っている姿は、何ともいえない光景です。

実は、これは巣穴の近くで立ったまま見張りをしているのです。

危険を察知したら犬のように鳴いて知らせるのでプレーリードッグ(草原の犬)と呼ばれています。

なかなか手にすることができないのに人気があるのはなぜでしょう。

それには、2つの理由があります。

1つ目は、他の物に比べてとても人馴れしやすいというからです。

野生の個体は、家族単位の群れで生活をしており、社会適応性が強く見られます。

そのため飼い主に慣れてくれると甘えて膝の上に乗るなどしてきます。

2つ目は、コミュニケーション能力に長けているからです。

いろんな鳴き声を使い分けながら自然の中で暮らしています。

また、体全体を使ったキュートな仕草などで感情を表現してくれます。

大きく5つに分類されていますが、ふだん目にする種類はオグロプレーリードッグです。

そこで今回は、オグロプレーリードッグの生態から飼育法に至るまで紹介していきます。

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プレーリードッグの生態 昼行性? 夜行性?

リスを大きくしたような体格で毛色は淡い茶色をしています。

尾の長さは、体長の30%を占めています。

特徴的な部位は、4つあります。

1つ目は、耳の大きさです。

体の大きさに比してとても小さいので逆に目立ちます。

2つ目は、柿の種のようなクリっとした目です。

リスのようにも見えますが、それよりも大きくくっきりとしています。

3つ目は、手の大きさについてです。

体格に比べて細く器用な手はとても特徴的です。

4つ目は、口の中に隠された秘密があります。

イネ科の植物は茎が硬いものが多いですが、これを噛みきるだけの鋭い歯を備えています。

ほとんどのプレリードックは、北アメリカの草原地帯に分布しています。

大きな分類では、ネズミの仲間になりますから地面に穴を掘って生活しています。

巣穴は地中の深いところに複雑に作られており、出入り口も数多く存在します。

立ち上がった際に視界を遮る草が伸びていると食べてしまうので草原が荒れることはありません。

刈り取られた草の柔らかい新芽が伸び、それを求めて他の動物たちも訪れます。

昼間は地上で行動し、夜間は巣穴の中で過ごしますから昼行性です。

主食はイネ科の植物を好み、時には植物に付いている昆虫や土も一緒に食べます。

そのため、プレーリードッグ自身が積極的に昆虫などの肉食性の餌を食べることはありません。

乾燥した地域に暮らしているため植物を食べることが水分補給にもなっています。

コテリーと呼ばれるハーレムをオスは形成し、一夫多妻制が基本的なスタイルです。

非常になわばり意識が強いことで知られています。

他のコテリーのオスが侵入した場合、威嚇したり、敵対者を生き埋めにしたりすることもあります。

オスは約2年、メスは約3年で成熟期を迎えます。

繁殖シーズンは、10月~12月でこの期間は気性が通常よりも荒くなります。

妊娠期間は約35日で一度に約3~7頭の出産をします。

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プレーリードッグの食事・餌は何? 1日どれだけ必要?

ペレットと牧草を与えることをおすすめします。

ペレットは、プレーリードッグ専用の業務用の10㎏で6,000円ですからリーズナブルです。

乾燥材を入れて保存したり、小分けにして保存したりすると長期間にわったって使うことができます。

1日に片手に軽く一握り、これを朝と夜の2回に分けて与えましょう。

牧草を食べることによってビタミン補給や食物繊維を摂取して肥満抑制につながります。

1日にひとつかみの分量を与えるようにしてください。

モチシーという名で売られていますが、1gあたり100円とこちらもお手頃な値段です。

夏の暑い盛りは、牧草も萎れてしまいがちでせっかくのビタミン補給が危ぶまれます。

そんな時は、ウサギ用のビタミン剤を数滴くらいたらして給水ボトルに入れます。

ハムスターが大好きなヒマワリの種ですが、プレーリードッグには脂肪分が多く適しません。

いくらネズミの仲間と言っても生活環境が違えば、体の構造も異なります。

少ないエネルギーで効率よく活動できるように体の仕組みが整っているからです。

もしも高脂肪な餌を与えてしまうと、食べはしますがエネルギーが過剰になり太ってしまいます。

ですから、くれぐれも餌を与える際は粗食を心がけるように注意してください。

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プレーリードッグを飼うために必要なグッズ

ケージ

単独飼育の場合であれば、各辺の長さが60㎝以上あれば大丈夫です。

運動量が豊富な動物ですので、できるだけ大きなケージを準備してあげましょう。

専用の特注ケージも販売されていますが、大きなウサギ用のケージを代用することも可能です。

ケージの素材は、かじった際に歯を傷付けないようにするために金属製のものは避けましょう。

床材

ケージの底に簀の子(すのこ)を敷き、その上にペットシートを被せ床の汚れを防ぎます。

さらに、その上から市販の牧草を散らしてあげましょう。

こうすることによって通気性を保ちながら、快適な環境を形作ることができます。

隠れ家

これも、自然環境にできるだけ合わせて配慮したアイテムです。

野生の個体は、巣穴に隠れていることがあるため代用品を設置します。

ウサギ用の大きなサイズのハウスを代用するとピッタリです。

水入れ

給水ボトルタイプがおすすめです。

ケージの脇に取り付けて使うことができます。

ペットボトルを再利用して使う「エコボトルトップ」などの商品を利用するのもいいかもしれません。

餌入れ

ケージの中を動き回りますので軽いと容器をひっくり返してしまいます。

陶器など重みがあり、しっかりと安定感のある物を選ぶようにしましょう。

おもちゃ

回し車などのおもちゃは、運動不足防止やストレス解消に役立ちます。

温度管理

生息地は寒暖差が激しい場所ですが、居住空間は平均15℃くらいに保たれています。

暮らしやすい温度は20℃~28℃ですが、季節によって注意が必要です。

冬場は、室温が15℃以下にならないようにヒーターを置くか、エアコンのある部屋に移動しましょう。

温度が15℃以下になると寝ている時間が多くなってしまいます。

ヒーターなどを取り付けの際には、コードに保護カバーをすることを忘れないようにしてください。

日光浴

カルシウムを生成するためにも、皮膚を丈夫に保つためにも日光浴は欠かせません。

数十分くらいで構いませんので、週に4日くらいは日光浴をさせましょう。

日のあたるところへケージを置いておくだけで大丈夫です。

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プレーリードッグがかかりやすい病気

野生の個体は、敵に狙われやすい環境に暮らしているため弱った姿を見せることはありません。

病気の症状が出ても、元気に振舞うため症状を見つけるまでに時間を要します。

そのため、毎日注意して観察することが大切です。

副鼻腔炎

症状として目が飛び出しているかのように突出してきます。

細菌や真菌の感染によるものと、歯根部の炎症によるものの2つの原因が挙げられます。

不正咬合

餌を食べる際に伸びた分だけ歯は削られていき、適度な長さに保たれるのが普通です。

歯の損傷などによって咬み合わせがうまくいかないと歯の徒長が生じます。

落下事故やケージの噛み癖などにはしっかりと注意を払うようにしましょう。

齧り癖

前歯は一生伸び続けていきますので、物を齧る癖があります。

電気のコード類を齧られないように注意しましょう。

最悪の場合、感電死してしまう可能性があります。

また、ケージが金属製である場合は、歯が折れたり、歯茎の病気を招いたりするおそれもあります。

低カルシウム血症

文字通りカルシウム不足によってもたらされるものです。

体全体がぶるぶると震える症状が見られます。

自咬症

自分の体のキズに対し違和感を執拗に覚えてしまい、噛み続けてしまいます。

これはリス科の動物によく見られる行動です。

感情表現が豊かな動物ですので飼い主さんとのふれあいを楽しみにしています。

あまりにもかまってもらえないと寂しさによるストレスで「自咬症」などに陥ることも考えられます。

できる限り毎日、一緒に遊ぶ時間を作るようにしましょう。

皮膚糸状菌症

皮膚が赤くなったり、痒がったりなどの症状が現れます。

これは糸状菌に感染したことが原因で引き起こされます。

しっかりとケージ内の掃除を行い、清潔な飼育環境を維持していれば防ぐことができます。

肥満

野生の個体は低カロリーで生き長らえるように対応できています。

そのため飼育下では、餌の量が多かったり、カロリーが高かったりして太りやすくなってしまいます。

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プレーリードッグの基本データ

原産国 北米大陸の草原地帯
寿命 自然界、約1~6年  飼育下、約6~10年
体重 成体で約1㎏前後
体長 成体で、約30~40㎝  尻尾の長さが約10㎝
性格 警戒心が強く、人に良くなつきやすい
価格帯 約20万円

原産国

プレーリードッグの原産国は、北アメリカ大陸の中央部にある草原地帯です。

地理の授業で学習したプレーリーと呼ばれる草がまばらに生えているところに暮らしています。

寿命

自然界では、天敵が多いため約1年~6年です。

飼育の場合は、約6年~10年と言われていますが、中には15年以上生きる個体もいます。

体重

成体であっても1㎏と子どもでも抱えることができる重さです。

体長

成体でも約30㎝~40㎝の大きさしかなく、狭い室内でも飼育することは可能です。

尻尾の長さは体長の30%くらい(約10㎝)を占めているのも特徴的です。

性格

警戒心は非常に強いですが、いったん心を許してしまえば仲良くなれます。

人馴れしやすい動物ですので積極的にコミュニケーションをとることも可能です。

馴れてしまえば飼い主さんにべったりで餌を食べる時のかわいい仕草も独り占めできますよ。

価格帯

かつて、アメリカから毎年1万匹以上が輸入されて1匹約2万円で販売されていました。

しかし、2003年に厚生労働省より全面輸入禁止の措置がとられました。

日本で現在流通しているものは、その措置がとられる前に輸入された個体の子孫です。

なんとその価格は高騰し、1匹で約20万円以上、ペアだと約50万円の価格に上ることもあります。

まとめ

プレーリードッグは、人馴れしやすいですが寂しがり屋さんです。

仕事が忙しくて関わる時間を持てない人や家を空けることが多い人には、おすすめできません。

多頭飼育の場合は、オス同士だとケンカをするのでオスとメス、メス同士のペアリングにしましょう。

体調が悪くても飼い主さんに弱った姿を見せませんから注意して気を配る必要があります。

事前に信頼のおける獣医さんを探しておくことで慌てることもありません。







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