1年を通して、顔をはじめいろいろな箇所の乾燥が気になるという方は多いです。
特に乾燥すると痒くなる足は、掻きむしってしまうと跡も残りますので、きちんと日頃ケアをする必要があります。
そこで今回は、どうして足の乾燥が起こるのか、その原因を詳しく説明していくとともに、おすすめのケア方法やスキンケア商品をいくつか紹介していきます。
足の乾燥なぜ起こるの?その原因とは?
足といっても、大抵はすねが乾燥して痒くなってしまいます。
そもそも身体の中でも、顔のTゾーンや首からお腹にかけての真ん中部分などは、皮脂が多いため乾燥しにくい部分です。
それに対して、すねをはじめとするほかの部分はどれも皮脂の分泌は少ないため、乾燥しやすい箇所です。
また、乾燥して痒いからといって、掻きむしってしまうと、白い粉がふいてしまい見た目も悪くなってしまいますよね。
この白い粉は、実は私たちの肌にある皮膚の角質層なのです。
角質層は、皮膚の一番外側にある組織なのですが、私たちの肌をウイルスや紫外線などから守ってくれたり、水分の蒸発を防いでくれたりする働きがあります。
したがって、粉がふいたように角質層がはがれてしまうと、皮膚のバリア機能が失われてしまい、刺激や異物に弱くなってしまいます。
それでは、なぜすねの部分の乾燥がおきてしまうのか、見ていきましょう。
体質によって乾燥しやすいことも
もともと皮脂の分泌が少ない方や、アトピー体質の方は乾燥しやすいといわれています。
洗い方にも関係がある?
例えば熱いお湯につかったり、石鹸でごしごしと洗いすぎてしまうと乾燥が進みます。
特に若い人が乾燥してしまうのは、洗いすぎに原因があります。
食生活にも原因があった!
乾燥の原因は、実は食生活にも関係しています。
例えばたんぱく質やビタミン類、オメガ3系脂肪酸などが日々の食生活で不足してしまうと、足を含め全身に乾燥が見られるようになります。
生活環境によっても乾燥が起こりやすい?
季節によって欠かせないエアコンも、乾燥が進む原因となります。
そもそも寒い日は、手や足などの末端部分の血行が悪くなりやすいため、寒さを感じやすくなります。
また、血行が悪くなると細胞に栄養分が行き届かなくなるため、肌のバリア機能も低下してしまいます。結果、乾燥して粉がふきやすくなってしまうのです。
それに加えて、暑いから、寒いからといってずっとエアコンをつけていると、空気が乾燥されてしまいます。
もともと乾燥している空気がさらに乾燥されることで、私たちの肌の乾燥も進んでしまうのです。
また、睡眠不足も肌の乾燥を引き起こします。
毎日たっぷりと寝ることができていない現代人は、それだけで乾燥肌になりやすい要因を持っているのです。
加齢が原因になることも
30~40代で、乾燥が気になり始めたという女性は多くいらっしゃいます。
これは加齢とともに低下してしまう新陳代謝が原因です。
年齢を重ねていくにつれ、肌の皮脂膜や潤いを保つための保湿因子などはどんどん減少していきます。
それによって肌が乾燥しやすくなってしまうのです。
日常生活の中でできるケア方法
このように、日々普通に暮らしているようでも、私たちの知らないところで乾燥はどんどん進んでいってしまうこともあります。
気づいた時には搔きむしって跡が残ってしまった、なんてことがないようにきちんと日頃ケアする必要があるのです。
続いては日常生活でできる足のケア方法を見ていきましょう。
乾燥にやさしい入浴方法をご紹介
肌の乾燥を防ぐためには、入浴方法に気を付ける必要があります。
まず気を付けたいのがお湯の温度です。
特に寒い日が続く冬場には、熱いお湯に浸かる方が多いかと思いますが、これはNGです。
冬場でもそうでない時期でも、肌の乾燥を防ぐためにはぬるま湯にゆっくりとつかることをおすすめします。
また、洗い方も注意が必要になります。
足もそのほかの部分も、毎日石鹸でごしごし洗う必要はありません。
そんなにしっかりと洗わなくても、お風呂に浸かるだけでたいていの汚れは落ちます。
乾燥しやすい部分はなおのこと、週に1~2回石鹸で洗うだけで事足ります。
それでも、どうしても石鹸で洗いたい場合は、しっかりと泡立てて優しく洗うようにしましょう。
洗う際はタオルを使用するのではなく、刺激の少ない手のひらを使うようにします。
入浴の際に、保湿効果が高い入浴剤を使用しても良いです。
実際に、水道水には塩素が多く含まれているため、乾燥している肌への刺激物となることもあります。
保湿効果があるものでなくても、塩素の刺激を弱めてくれる入浴剤も販売されていますので、ぜひ活用してみてください。
バランスの取れた食事を摂ろう!
乾燥は、乱れた食生活から派生することもあります。
裏を取ると、バランスの良い食生活を心がけることで乾燥を改善することができるのです。
続いては、乾燥に効果的な栄養素を見ていきましょう。
たんぱく質
肌はたんぱく質から作られています。
実際にたんぱく質が体の中で不足すると、肌のターンオーバーが乱れてしまい、肌の水分保持力が低下してしまいます。
したがって、肌の保湿力を高めるために、3食にきちんとたんぱく質を組み込む必要があるのです。
ビタミンABCE
皮膚の粘膜に効果的なビタミンAをはじめとして、ビタミン群は皮膚の健康維持に欠かせない栄養素です。
特にビタミン群を多く含む緑黄色野菜などはこまめに摂取するようにしましょう。
脂肪酸(オメガ3系、6系)
魚介類に多く含まれる脂肪酸は、私たちの肌の健康を維持してくれる働きを持っています。
サーモンやサバ、イワシなどの魚を積極的にとることで、体内に脂肪酸が蓄積され、肌の乾燥も防いでくれます。
スナック菓子やカップヌードルなどで食事を済ますは止めましょう。
ローションやクリームをしっかりと塗ろう!
足の乾燥を防ぐためには、やはり毎日きちんと保湿を心がけることが必要になります。
特に乾燥がひどい部分は、医者に薬を処方してもらいましょう。
また、薬局にもワセリンやセラミドなど保湿成分が多く含まれているクリームは販売されています。
保湿クリームを塗る際は、表面だけをケアするのではなくゆっくりと肌に浸透するように塗り込んでいきましょう。
なお、お風呂上りならば体もぽかぽかしていますし、保湿成分も効果的に働きます。
特に乾燥が気になる場合は、お風呂場の中でオイルを塗った後、バスタオルで体をふき、保湿クリームを塗るようにしましょう。
かかとには定期的に集中ケアがおすすめ
かかとが乾燥してひび割れてしまう場合は、集中ケアとして定期的にスクラブを行うことをおすすめします。
スクラブを行うことで、かかとの皮膚の角質がぽろぽろと剥がれ落ちます。
そうして柔らかくなった皮膚に、保湿クリームを塗り込むことで、より成分が内部に浸透しやすくなるのです。
足の乾燥におすすめしたいスキンケア商品紹介
最後に、足の乾燥に悩んでいるかたにぜひ使ってほしいおすすめのスキンケア商品を紹介していきましょう。
ロクシタン シアバター
保湿力が高く、肌なじみもよいロクシタンのシアバターは、特に乾燥している箇所に重ね塗りすることで、効果的に働きます。
シアの木の実から摂取したシアバターを100パーセント使用した天然の保湿クリームとなっており、無香料・無着色でもあります。
足以外の部分にも活用できる優れものです。
ニベアクリーム
ドラッグストアで販売されているニベアクリームは、長年愛され続けているプチプラアイテムです。
高級スキンケアクリーム「ドゥ・ラメール」と配合成分が似ていることもあり、万能性が高いことで注目されています。
成分としては、肌に優しいホホバオイルや、潤いを与えスクワランが配合されています。
足全体に塗り込むことで、乾燥防止にもなりますし、特に乾燥がひどいところには重点的に塗り込みマッサージを行うと効果が実感できます。
ユースキンA
黄色いクリームが特徴的なユースキンAは、かかとのひび割れに効果的に働きます。
ビタミンEやグリセリンなどの4つの有効成分のほか、ビタミンCやヒアルロン酸ナトリウムという2つの潤い成分を配合しており、肌の乾燥を改善してくれます。
足全体に塗ってケアするというよりは、特に乾燥が気になるところに塗り込むことができるアイテムとなっています。
まとめ
今回は「足」の乾燥についてまとめさせていただきました。
- 角質層がはがれることで肌のバリア機能が失われてしまう
- 食生活や生活習慣、入浴方法を改善することで乾燥も和らぐ
- 保湿効果が高い成分が配合されたクリームやシアバターがおすすめ
足の乾燥は、毎日のケアによって予防・改善することができます。
乾燥対策として食生活の改善やスキンケアの見直しを行いましょう。