女性の中には、生理不順や避妊のために低用量ピルを使用している方も多いと思います。
低用量ピルは連続して、しかも長期にわたってきちんと飲まなければいけないお薬です。
ですが低用量ピルの副作用として頭痛や吐き気、めまいなどがありますし、その中でも「便秘」に悩まされる方が一番多いのではないでしょうか?
何日も便秘なのはお腹が張るし、肌は荒れるしで困ってしまうから便秘薬が飲みたい!
しかしそんな時、ふと気になるのが・・・あれ?ピルと便秘薬って併用して飲んでいいの?という事だと思います。
さて、本当のところは、どうなのでしょうか?
ピルと便秘薬の併用はおすすめできません
冒頭でもお話ししたように、ピルは毎日、それも長期にわたって飲み続けなければいけない薬です。
避妊目的の場合、毎日飲まないと排卵してしまう恐れがあるからです。
なので飲み続けている限り、便秘に悩まされるのは仕方がないのかもしれません。
では、ピルを飲み続けている間中、ずっと便秘薬を併用して飲めばいいじゃないか!とお考えの皆さんもいらっしゃるかと思いますが・・・止めたほうがいいと思います。
なぜなら、便秘薬は長期的に使うお薬ではないからです!
市販の便秘薬は、刺激的下剤と言って腸の内膜に直接刺激を与えて、便を排出させる作用がありますので
毎日飲んでいると腸壁が傷ついてしまう上に、便秘薬なしでは排泄しにくくなるという「便秘薬依存症」になってしまう可能があるのです。
使い方が、真逆の薬ですので、併用はお勧めできません。
ピルによる便秘は、食物繊維の多い食品を積極的に食べるとか軽い運動をして腸に刺激を与えるなどをして、
便秘薬に頼らずに、改善するようにしましょう。