誰にも相談できず薄毛に悩んでいる方はいませんか。
お悩みの方は病院やクリニックで薄毛治療を受けるとよいかもしれません。
薄毛治療というと男性だけのものと思われがちですが、女性の薄毛にも対応しています。
女性の薄毛はどのように治療するのでしょうか。
3種類の薄毛治療についてわかりやすく解説いたします。
HARG療法の治療とは
女性の薄毛治療には様々な選択肢が用意されています。
男性に比べ薄毛の原因が複雑だからです。
数ある薄毛治療の中で、最も注目を集めているのがHARG療法です。
薄毛の原因にかかわらず、ほぼすべての人で発毛効果を確認できるといわれています。
HARG療法とはどのような薄毛治療なのでしょうか。
HARG療法は医学博士・福岡大太郎氏が開発し、2006年から臨床が始まった毛髪の再生医療です。
再生医療というと大掛かりな治療が必要に思えますが、行うことは「発毛に有効と考えられる様々な成長因子と髪の毛の成長をサポートするビタミン類やシスチンなどの育毛成分をブレンドしたHARGカクテルを頭皮に注入する」だけです。
成長因子が毛母細胞を刺激することなどで、発毛をストップしていた毛穴から再び髪の毛が生えてきます。
生えてきた髪の毛を育毛成分が太く、強く育てます。
効果が実感できるのは治療を受けてから半年後頃といわれていますが、わずか1回の治療で効果を実感する方もいます。
女性の薄毛治療に特に適しているので、薄毛に悩む方は検討するとよいかもしれません。
HARG療法で気を付けたいポイントが、すべての病院やクリニックで治療を受けられるわけではないことです。
現在のところ、「日本医療毛髪再生研究所」の認定を受けた医療機関でしか治療を受けられません。
また、他の薄毛治療に比べ治療費が高額になりやすい点にも注意が必要です。
医療機関によっては初期コストで100万円を超えることもあります。
興味のある方は、病院やクリニックなどで内容をしっかり確認してから検討をすすめましょう。
内服薬による治療とは
女性の薄毛治療は内服薬でも行われています。
内服薬というと、男性型脱毛症で用いられるプロペシアを思い浮かべますが、女性はプロペシアを用いることができません。
胎児の発育に異常をきたすなどの副作用を引き起こす恐れがあるからです。
代わりに用いられているのがパントガールという内服薬です。
パントガールは、世界で初めて女性の薄毛を安全に改善すると認められた内服薬です。
具体的には、女性に多いびまん性脱毛症や出産後のホルモンバランスの変化で起きる分娩後脱毛症の改善に効果的と考えられています。
びまん性脱毛症とは、様々な原因で頭部全体が薄くなる脱毛症のことです。
分け目が目立ちやすくなる、頭皮が透けて見えるなどの悩みを引き起こします。
パントガールは、抜け毛を防ぎ発毛を促すことでこれらの薄毛を改善すると考えられています。
過去に行われた臨床試験によると、パントガールを3か月服用した方の約7割で抜け毛が減り、約2割で抜け毛がほとんどなくなったことが確認されています。
このことからわかる通り、パントガールの効果は内服を3か月程度続けることで実感できます。
効果が現れるまで3カ月かかるのは、有効成分が毛根に働きかけて毛髪環境を改善するのに時間がかかるからです。
現れた効果を持続するためには、6カ月から12カ月程度、内服を続けたほうが良いといわれています。
パントガールを内服するうえで気になるのが副作用です。
発毛を促すだけに、体毛が増えることを心配する方が多いようです。
確かに、体毛が増えそうですがパントガールを内服したからといって体毛が増えることはありません。
このほかの副作用も報告されていないので安全に利用できる内服薬といえます。
副作用がないのであればドラッグストアなどで購入したいと考える方がいるはずです。
ドラッグストアで購入できれば便利ですが、残念ながら処方箋が必要な医薬品なのでドラッグストアなどで購入することはできません。
ちなみに、パントガールの料金は1カ月分で1万円~2万円程度が相場です。
パントガールの効果は、抜け毛や薄毛が気になりだしたときから服用すると実感しやすいといわれています。
抜け毛が気になる方、薄毛が目立ちだした方、髪の毛のボリュームダウンに悩む方、ヘアスタイルが決まりにくい方などは、早目に病院やクリニックなどで相談するとよいかもしれません。
塗るタイプの育毛剤による治療とは
塗るタイプの育毛剤も女性の薄毛治療に利用されています。
具体的には、パントスチンやミノキシジルなどの育毛剤が女性の薄毛治療に活用されています。
パントスチンは、アルファトラジオールという有効成分を配合した塗るタイプの育毛剤です。
パントスチンが有効なのは、女性男性型脱毛症(FAGA)と呼ばれる女性の薄毛です。
この薄毛は、加齢により女性ホルモンの分泌が減り男性ホルモンの影響が強くなることなどで引き起こされると考えられています。
アルファトラジオールは脱毛を引き起こす活性型男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の産生を阻害することで男性型脱毛症や加齢による抜け毛を防ぎます。
パントスチンの使い方は、1日1回(できれば夜)、抜け毛や薄毛が気になる部分に塗布するだけです。
塗布後は頭皮をマッサージするようにすりこみます。
抜け毛や薄毛が改善した後は、使用回数を減らすことができます。
効果を実感するのに必要な期間は3カ月~6カ月程度といわれています。
費用は利用する医療機関により異なりますが、1カ月分で1万円~1万5千円程度であることが多いようです。
パントスチンは抜け毛を防ぐ塗るタイプの育毛剤ですが、抜け毛や薄毛の初期であれば毛根が元気なため発毛機能が回復することがあると考えられています。
女性男性型脱毛症を疑っている方は、できるだけ早く病院で相談するとよいかもしれません。
女性男性型脱毛症では、髪の毛が細くなるとともに全体的に薄くなります。
パントスチンと同じく、女性の薄毛治療に利用されている塗るタイプの育毛剤がミノキシジルです。
ミノキシジルは血管を拡張する働きと毛細血管を新たに造成する働きにより発毛を促進します。
その効果は、日本皮膚科学会が発表したAGA診療ガイドライン(2010)で、女性の男性型脱毛症の治療に外用が「行うよう強く勧められる(A判定)」と評価されています。
ちなみに、同ガイドラインでは様々な治療を評価していますが「行うよう強く勧められる」と評価されたのは男性・女性の男性型脱毛症に対するミノキシジルの概要と男性の男性型脱毛症に対するフィナステリド(プロペシア)の内服だけです。
ミノキシジルには男性用もあるので同じものを使用してよいと考える方がいるはずです。
気持ちはわかりますが、男性と女性では勧められるミノキシジルの濃度が異なります。
男性は5%ミノキシジル、女性は1%ミノキシジルが勧められています。
高濃度のミノキシジルを女性が使用すると体毛が濃くなるなどの副作用が現れる恐れがあります。
大衆薬としても販売されている成分なので、使用するときは女性用を選びましょう。
ミノキシジルの効果は使い始めて4か月~6か月ごろに現れるといわれています。
この時期にボリュームが増えたと感じられれば効果があったと考えてよいでしょう。
使用をやめると徐々に効果が失われるので、抜け毛や薄毛の原因が解決していない場合は使い続ける必要があります。
基本的な使い方は、1日2回、抜け毛や薄毛が気になる部分に塗布するだけです。
女性の薄毛治療にも効果的なのでお悩みの方は検討するとよいかもしれません。
まとめ
紹介した以外にも薄毛治療には様々な種類があります。
また、いくつかの治療を組み合わせることもあります。
女性の薄毛は原因が複雑なので、原因に合わせた治療が必要なのです。
お困りの方は専門家に相談してみるとよいかもしれません。
無料カウンセリングを受けたい方は、ヘアメディカルビューティーに相談してみてはいかがでしょうか。