今回は Googleスパムチームの Matt Cutts がYouTubeに上げている内容を紹介します。
今回の質問は長々と喋ってますが、一言で言うと「Googleのサイト評価における、外部リンクの重要性は下がるのか?」という質問です。
数年間は外部リンクの重要性は変わらない。
Matt Cutts はこう答えています。
Googleは現在「そのウェブページは専門家の期待に応えられるものなのかどうか」という観点を特に注力して見ている。なお、上記の判断は、現在は外部リンク・サイト全体の評判・特定のページの品質という観点で行っている。
よって、Googleが特定の言語や話し言葉をより理解し、話し言葉での検索結果の改善をすることができれば、検索結果のマッチング度合いを改善することができる。
※ちなみに、特定の分野に関しては「expert author boost」を進めているため、その分野に関する理解は深まっている。
よって、「数年以内」はリンクを用いた評価手法は使われるだろうが、Googleは今後外部リンクを基準にしたサイト評価の重要性を下げていくだろう
木村の考え
今年の2月頃にも同じような話題が出たのでその記事も紹介しておきます。
上記の記事で書いているように、Googleは社内で実験的な検索システムをいくつも保有しているのですが、現状は外部リンクの評価を外してしまうと検索結果の品質が落ちてしまうために、表には出てきておりません。
また、以前このブログでも紹介したような、いわゆる流行語的な検索に対しては、日本語とサイトの紐付けを行っているうちに、そのキーワードの需要がなくなるという流れになるような気がします。
加えて、以前 @hogehoge_seoさんが仰っていたように、Google側のサーバーの事情などもあるので、すべての文章を取り込んで処理を行うというのは厳しいと考えております。
よって、特定の専門的な検索結果に関しては、内部重視になる可能性はあります。が、全ての検索結果で外部リンクからの評価を下げ、内部だけの評価で順位を決めるというのは考えにくいです。
なので、いくらホワイトハットの方たちに「ブラックハットはオワコン」と言われようとも、ブラックハットのSEOはなくならないと考えています。