一般的に便秘薬とは、腸の内容物を柔らかくして排泄を手助けしたり、または直接腸に作用して「蠕動(ぜんどう)運動」を促すための薬剤です。
便秘薬には、比較効き目が緩やかで、なるべく自然な流れを助ける「緩下薬」と効き目に即効性がある「峻下薬」に分けることができます。
また、便秘薬は腸にどのように作用するかでもいくつかの種類に分けることができるんですよ~。
今回は、便秘薬を作用ごとに分けてご紹介します♪
湿潤性便秘薬
特徴:
界面活性化作用で腸の表面の力を低下させて、水分を浸透させ、便を柔らかくする方法です。
痛みなどの副作用がほとんどないため、高齢者にも安心して使用することができます。
ただし、これだけでは効果があまり感じられないために、刺激の強めの便秘薬と併用されることがあります。
効果が表れるまでに8~12時間ほどかかります。
刺激性便秘薬
特徴:
一般の便秘薬のほとんどが、このタイプです。
直接、腸の壁を刺激して、蠕動運動を促します。効き目がとても強いので、繰り返し使うと腸壁が傷ついてしまう恐れがあります。
ですが、便秘の人にとっては、痛みはあるもの嬉しいほどすっきりしますので、依存症になりやすいといいます。
長期間の利用は、大腸の内膜に異常をもたらしますので、気を付けましょう。
膨潤性便秘薬
特徴:
消化器官内で水分を吸収して膨れて、腸内の内容物を増やすことで腸に刺激を与えるという便秘薬です。
そのため、コップ一杯の水と一緒に飲むことをおすすめします。副作用もほとんどなく、効果も緩やかなので他の薬と併用して使用することが多いです。
一番効果が出るのが、2~3日間続けて使用した場合ですので覚えておきましょう。
塩類便秘薬
特徴:
水分を腸の中に留めて、便を柔らかくして、腸の内容物を増やすことによって便を刺激する便秘薬です。
多量の水分と一緒に服用することが望ましいです。
効果が比較的早く表れる上に、習慣性がないので安心して使えます。