うる藍バリアの口コミを探してみると、良い評価も悪い評価もあり、両極端な声ばかりでした。
実際に効果について調べたり実物を試してみた結果、一部の人には確かにおすすめできない商品だな、と私も思いました。
たとえば、サッと飲みたい人だと、うる藍バリアの効果はあまり感じられないと思います。
その理由を私の実体験とともにご紹介します。
うる藍バリアは味も香りもあるのに効果はあるの?
きちんと歯磨きをしていても、朝食を抜いているせいか朝はどうしても喉の奥からくる口臭が気になってしまいます。
予防として水を飲んだりしているのですが、まだにおいが残っているような気もして、朝は人と会うのが億劫です。
そんな私が通販で見つけたのが、うる藍バリアという口臭予防サプリでした。
レモン味と香りが特徴の、水なしで飲める口臭予防サプリだそうです。
もともと同じ会社が販売している青汁が美味しくて飲みやすく、ここ最近ずっと飲んでいたので、味についての信頼はありました。
が、口を洗浄するわけではなく飲む口臭サプリという点に、やはり多少の疑問を持ってしまいます。
口内洗浄をしないのに口臭予防してくれるとは、どんなメカニズムだろう。
と調べてみたら、どうやら複数の有効成分に加え、レモンの香りでマスキングして口臭を隠すメカニズムだということが分かりました。
ここで思ったのが、「有効成分が効くというよりは、結局レモンの香りで口臭をごまかすだけなんじゃないの?」でした。
消臭スプレーのテレビCMでもよくあるような、香りでごまかしてにおい自体を消してくれるわけではない商品かもしれない。
そんな疑念を持ったため、正直あまり期待しないほうが良い気がしました。
そもそも、口臭予防なのにレモン味がする理由もいまいち分かりませんでした。
美味しいものを作って毎日苦もなく続けられるような工夫は必要だとは思いますが、好き嫌いの出そうな酸っぱいレモン味にする必要はないのではないでしょうか。
マスク効果だけじゃない!複数の作用がポイント
うる藍バリアは、レモンの味と香りがする口臭予防サプリ。
その香りで口臭を隠しているだけなのではと疑うと、飲む理由はあるのかと考えてしまいました。
まずは本当にレモンの香りでごまかすだけなのか検証してみようと、そもそもレモン味である意味について調べてみることにしました。
その結果、どうやらレモン味や香りに意味があるというよりは、レモンに含まれるクエン酸に意味があるらしいことが判明。
レモンなど酸っぱい食べ物に含まれていることの多いクエン酸は、疲労回復に良いというイメージを持っている人も少なくないと思います。
このクエン酸は、疲労にはたらきかけるだけではなく、タンパク質を分解するはたらきを持っており、口に含めば口内のタンパク質を分解してくれるのです。
口臭のもととなる口内の汚れの中には、食べかすなどタンパク質の汚れもあり、簡単には落とせないものもあります。
それらを分解し、唾液で洗い流しやすくする効果を期待できるのがクエン酸です。
酸っぱい味で唾液の分泌も促してくれるので、クエン酸だけで汚れの分解から洗い流しまでをサポートしてくれます。
クエン酸のはたらきを知ったおかげで、どうやらうる藍バリアはレモンの香りで口臭をごまかすだけではなさそう、ということが分かりました。
香りでごまかすだけなら市販品の口臭予防キャンディやガムのほうが安く済むので試すのは止めようかな、と思っていましたが、においの原因にはたらきかける成分が入っているなら話は別。
一度試してみることにしました。
クエン酸の他、消臭効果を期待して活用されることの多いポリフェノールも含まれているので、その力にも期待してみます。
ブルーベリーの4倍に近い量のポリフェノールを含む藍が配合されていることから、こちらの効果も期待できそうです。
うる藍バリアを飲んで自分の口臭を実際にチェック
うる藍バリアをさっそく購入しました。
思っていたよりコンパクトなパッケージでした。
可愛いパッケージな上、どこにも『口臭予防』『においケア』などの文字がないので、一見ただの栄養食品。
そのまま箱ごとオフィスに置いておいても恥ずかしくないです。
開けてみると中はこんなふうに個包装になっています。
市販の漢方薬や青汁のようなスティックタイプの個包装が約1か月分入っていました。
個包装にも口臭ケアを連想させるような文字はありません。
藍とかバリアとか書かれているので、風邪予防やウイルス対策などに思われそうです。
実際、中国あたりでは藍の根が風邪の症状に用いられています。
ポリフェノールは抗酸化力も注目されているので、口臭予防ついでに体に良い成分を取り入れられそうだなと思いました。
他にも美容や健康サプリでおなじみのプロポリス、紅茶由来のポリフェノールなど口臭予防というより健康に良さそうな成分が配合されています。
これなら口臭予防効果がいまいちだった場合、水なしで摂れる健康商品としても使えそうです。
とはいえ、第一はやはり口臭予防効果を発揮してもらいたいところですが。
開封してみると、中は顆粒タイプになっていました。
粒子のこまかい粉薬だと飲み込んだ時にむせることもあるので、ある程度ツブツブな状態になっているのは嬉しいです。
何となく顔を近づけてみたところ、何ともいえないにおいがしました。
別に臭くはないけれど、良いにおいでもない、独特なにおいです。
配合されている納豆由来の成分がにおいの元なのかな、と想像。
臭いわけではないけれど、あまり長く嗅いでいたいにおいでもありません。
というより、こんなにおいがするサプリで本当に口臭予防や対策はできるのでしょうか。
試しに一度飲んでみることに。
口臭の変化を確認するため、寝起きの状態で試してみます。
まずは簡単に水でうがいをして、眠っている間に溜まった口内最近を軽く洗い流します。
顔の前で手を広げて息を吐いてみると、口内を洗ってもやはり喉の奥から寝起き独特のにおいがしました。
この状態からどれくらい変化が出るでしょうか。
水なしで飲めると書かれていましたが、確かに水はいりません。
舌に乗せたとたん段々と溶けていきます。
クエン酸の効果なのか唾液も出てくるため、水がなくても簡単に飲み込めました。
味は確かにレモン味です。
すごく酸っぱいわけではなく、レモン味のキャンディを舐めている程度の酸っぱさでした。
どことなく駄菓子であるレモン味のお菓子のような、素朴な味です。
駄菓子やキャンディでレモン味のものが食べられる人なら、うる藍バリアも問題なく口にできるのではないでしょうか。
飲み込んだ後は、においの確認です。
飲む前と同じように顔の前で手をひろげ、そこに息を吐き出してチェック。
レモンのほのかな香りが広がって、先ほどまでの寝起き独特のにおいが消えていました。
飲んだ直後は確かに効果があるようです。
といっても、それだけではレモンの香りによるマスキング効果なのか、きちんとクエン酸やポリフェノールなどのはたらきで消臭されているのか分かりません。
しばらく時間をおいて再度確認することにしました。
自分で自分の口臭の変化が分かるよう、マスクで口鼻を覆ってしばらく過ごしてみました。
もしレモンの香りによるにおいのごまかしで口臭が分からないようになっているだけなら、時間がたてばレモンの香りが薄まって口臭が戻ってくるはずです。
うる藍バリアを飲んでからマスクをしたまま10分ほど過ごしてみたところ、ほんの少しにおいがしてきました。
思っていたよりは消臭効果があったように感じましたが、10分程度なら市販のガムを噛めば事足りるかな、とも思ってしまいます。
本当にこれだけの効果なんだろうかと思いながら、うる藍バリアを購入した時に同封されていた冊子を読み返していると、重要なことに気付きました。
どうやら、飲み方を間違っていたようです。
そのまま飲むのではなく、正しい飲み方は時間をかけてじっくり飲む(というより舐める)方法だったのです。
冊子にも「舌の上で10秒ほど転がして口内に広げてから飲む」と書かれていました。
もしかしたらそのまますぐに飲み込んでしまったから効果が持続しなかったのかもしれません。
そこで、もう一度翌日に試してみることに。今度はきちんと粉を舌の上で転がすようにしてから飲み込みます。
といっても粉がすぐに溶けてしまうため、あまり転がしている実感がありませんでした。
しっかり味わうように舌を動かしてから飲み込むと、クエン酸の酸っぱさで分泌が刺激された唾液もうる藍バリアと混ざり合い、レモンの味が口内全体に広がりました。
飲んでみて不思議なのが、口にする前は気になった独特のにおいが口に入れた途端、それほど気にならなくなったことです。
納豆由来なだけあり、口に入れてしまうと案外気にならなくなるようです。
同封の冊子にあった説明のとおり、しっかり時間をかけてから飲み込んだ後は前日と同じようにマスクをして過ごしてみました。
今回は30分ほどマスクをしていましたが、寝起きの口臭(喉の奥から来るにおい)が復活することはありませんでした。
うる藍バリアに含まれるクエン酸は口臭の元にもなるタンパク質を分解してくれるので、全体に行き渡るようにしたおかげで、口内の汚れがより多く分解されたのかもしれません。
唾液の分泌量も普段より多く、その影響もあると思います。
うる藍バリアはこんな人におすすめ!
うる藍バリアを飲んでみたところ、市販のガムや口臭予防キャンディよりも長く消臭効果を実感できました。
最初はそれほど感じませんでしたが、商品に同封されていた説明のとおり正しい飲み方をすると、確かに不快なにおいが消えます。
言い換えると、正しい飲み方をしなければ効果はそこそこで、市販の口臭対策品と大差がないように思いました。
うる藍バリア独特の長い効果を得るには、きちんと舌の上で粉を転がして、口内に成分が行き渡るようにしなければなりません。
このことから、うる藍バリアをおすすめできる人は、きちんと口内で粉を転がしてから飲み込める人だけです。
レモン味がすごく苦手で長く口内に留めておけない人や、ついつい水ですぐに流し込んでしまうような人には、うる藍バリアの本来の効果は出ないでしょう。
飲む時間帯はとくに決まっていないらしいので、毎朝毎夕規則的に飲むのが苦手、という人でも続けられると思います。
私自身、よく飲み忘れて昼間や間食後、あるいはおやつ代わりに飲むこともあります。
それでも口臭予防効果はあるようで、マスクをして出かける時も嫌なにおいがマスクの中にこもったりしません。
人と会う前にだけ使うというのもアリだと思います。
うる藍バリアを試してみた感想
今回うる藍バリアを試してみて思ったのは、きちんと正しい飲み方をすれば効果は期待どおり出るけれど、自己流で飲むとせっかくの成分が意味を成さない、ということです。
最初は通常のサプリみたいに飲んでみましたが、10分ほどで効果を実感しなくなりました。
2回目からは正しい飲み方で舌の上にうる藍バリアの粉を乗せて転がすように口内に広げてから飲んでみたところ、初回よりずっと長い時間消臭効果を感じられました。
口臭予防や対策をしたいのであれば、一度うる藍バリアも試してみてください。
その際は自己流の方法で飲み始めず、説明をきちんと読んで正しい飲み方を実践するのがおすすめです。