お腹がかなり目立ち始め、胎動等も感じられるようになる妊娠7か月目。
この頃になるとお腹の痛みを感じても、子宮からの痛みなのか、便秘による痛みなのか見分けがつかない、という人も多いかと思います。
また、そうした不安から便秘を誘発してしまう事もあるのです。
今回は、妊娠7か月頃に便秘の原因と対処法に加え、便秘による痛みかどうかの見分け方にも触れていきます。
7ヶ月目の妊婦が便秘になりやすい原因と、その判別方法
妊娠7か月の妊婦さんの場合、お腹をはじめとした体形の変化やそれによっておこる深い症状、妊娠中分泌されるホルモンの関係で、不安定な精神状態になる事があります。
精神的に不安定になると、その症状として便秘になってしまう事があるのです。
腸の動きは自律神経によって管理されており、自律神経が乱れているとその影響を腸に関わる症状として出てしまう事があります。
自律神経は精神の状態やストレスに左右されやすく、精神的・肉体的にストレスがかかっている状態になると、機能が乱れ色々な症状が出る様になります。
妊娠中、特に出産が近づいてきた妊娠7か月目には、体調の変化や赤ちゃんの為の準備等、妊婦さんも忙しい時期です。
精神的にも不安定になりがちですから、こうしたストレスが便秘となって表れてしまう事があるのです。
また、便秘による痛み、子宮による痛み等、お腹が痛くなる事が増えていくので、それによるストレスで自律神経が乱れ、悪循環を生み出している可能性もあります。
妊娠中に起こる腹痛の判別方法
妊娠中、特に胎動が始まる妊娠7か月目頃は色々な原因により腹痛が起こるようになります。
お腹に痛みを感じると心配になってしまう方もいますが、妊娠中の痛みは痛み方や痛みの強弱によって原因を判断する事が出来ます。
ストレスは便秘以外の良くない症状を引き起こす原因となりますから、判別方法を覚えて少しでもストレスの少ない状態を作るようにしましょう。
まず、腹痛を感じた時は、痛みの強さと痛みを感じる位置に注目しましょう。
お腹が張ったような痛み方と不快感がある場合、ズキズキとした痛みが下腹部や肛門部分にある場合、便秘の可能性があります。
また、時間が経つにつれ痛みの位置が変わっていく場合や、痛みが左右片方にだけあるような場合も、便秘が原因である事が考えられます。
排便した時にお腹の張りや痛みがなくなった、腰回りを温めたら排便出来た、排便した時、便が硬い状態だった時も、便秘の可能性が考えられるでしょう。
妊娠7ヶ月(安定期)の便秘解消方法とは
次に、妊娠7か月頃の便秘解消法をご紹介します。
便秘解消方法の中でも体に負担をかけない方法なので、運動や食事に制限がある方でも安心してできる方法です。
規則正しい生活を送り、リラックスする時間を作る
妊娠中はホルモンや体の変化によって、精神的に不安定になりやすい状態になります。
また、つわりや妊娠中の症状によって生活が不規則になりがちになります。
精神が不安定な状態になる事や、不規則な生活は自律神経の乱れにつながり、そこから便秘になってしまいます。
自律神経を正しい状態にする為にも、規則正しい生活や、適度なストレス解消を心掛けましょう。
具体的には、毎日決まった時間に食事をとる、お風呂につかる等が効果的です。
この他、マタニティ用のマッサージグッズや、リラックスグッズを使用するのもいいでしょう。
自律神経の乱れが原因の便秘の場合、毎日決まった時間にトイレに行くのも効果があります。
毎日決まった時間にトイレに行く事で、排便するタイミングを体に教えてあげる事が出来るのです。
排便するタイミングを体が覚えれば、自然と腸も動くようになるので、おすすめです。
腸内環境改善には、乳酸菌よりもオリゴ糖
自律神経の乱れを整える以外では、腸内環境を整えるのも有効です。
腸内には様々な微生物がいますが、その中でも腸内でよい働きをする乳酸菌やビフィズス菌等の善玉菌を増やすようにすると、腸の動きを向上させる事が出来るのです。
善玉菌を増やす方法では、ヨーグルト等の乳酸菌がいる食品を食べる方法がありますが、妊婦さんには少し難しい場合があります。
発酵食品の中には妊婦さんが控えた方が良い食材や、匂いが強くてつわり等を誘発してしまう物があります。
妊婦さんの場合、食事をするのもきつい時がありますから、食事から乳酸菌を取り込むよりも、元々お腹の中にいる善玉菌を増やした方が簡単です。
お腹の中にいる善玉菌を増やすには、オリゴ糖をはじめとした善玉菌のエサとなる食品を食べるのが有効です。
オリゴ糖はお砂糖の一種なので、普段の食事や飲み物に混ぜて使う事が出来ます。
1日少量を摂取だけでも効果がありますので、体に負担をかけずに腸の動きを向上させることが出来ます。
まとめ
出産が近づいてくる時期の妊婦さんは、体の変化だけでなく心の変化によっても便秘の症状が出てしまう事があります。
中には、運動や食事に制限がある人の場合、対処するのも難しい場合があります。
普通の便秘対策を行うのが難しい場合でも、できる便秘対策はありますので、前向きに取り組んでみましょう。