アトピーを本気で根本改善するためには、食生活を見直して腸内環境を良くすることが不可欠です。
アトピー性皮膚炎と腸。
一見関係なさそうですが、腸機能とアトピーには大いに関連性があるのです。
アトピーは、免疫機能の異常から皮膚に炎症が起こる疾患。
そしてアトピー患者の大半が便秘をはじめ腸のトラブルを抱えていると言われています。
免疫器官である腸の状態が悪いと、免疫機能が悪化。
アトピーの症状も改善しないというわけです。
腸内環境を整えてアトピーを改善するための方法を解説します。
アトピーと腸の密接な関係とは
アトピーとは、免疫機能が過剰に反応し、本来攻撃する必要のない刺激に対しても退治しようと反応してしまった結果、炎症を起こしてしまう病気です。
炎症は皮膚に多くでますが、根本にあるのは免疫異常なのですね。
身体で最大の免疫機能をになう器官は腸です。
免疫機能の6割が腸に集中しています。
腸に消化や排泄を行うことは一般的にもよく知られていますが、腸はほかにも免疫・自律神経・代謝にも作用するとても重要な器官なのです。
このため腸は「第二の脳」とも呼ばれています。
腸の働きが悪ければ、身体に必要な栄養素の吸収や体内毒素の解毒が十分にできません。
免疫機能が弱ると、さまざまな免疫疾患を起こしたり病気になりやすくなったりと、腸は健康維持に大きくかかわる大切な器官なのです。
免疫機能が過剰に反応してしまうアトピーの改善にも、根本原因となる腸内の状態を健康にする活動がとても大切。
アトピーに限らず、健康や美容のためにも腸内改善をしましょう。
まずは食生活改善で腸内をきれいに!
腸内環境改善の実践方法はずばり食生活改善、これに尽きます。
腸内には、腸内細菌と呼ばれる約500種100兆個の細菌が常在しています。
腸内細菌は、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3種類に分類され、健康な腸では、3つの菌がバランス良く保たれています。
一方、腸内環境が悪い場合、この腸内細菌のバランスが崩れ、善玉菌よりも悪玉菌が多くなっているので、善玉菌を増やすことで健康な腸に導く必要があるのです。
具体的な食生活改善方法はといえば、悪いものを食べない・悪い食べ方をしないといった腸に負担をかけない工夫と、腸内環境を良くしてくれる食品を摂取すること。
悪玉菌を増やさない環境を作りながら、ビフィズス菌・乳酸菌などの善玉菌を増やすための食事に変えていくということですね。
胃腸にダメージを与えない食生活
- よく噛んで食べる。早食い・ドカ食いはしない。
- 消化の悪い食べ物を控える。摂りすぎない。(例)ジャンクフード、スナック菓子、脂っこい食事、高脂肪・高炭水化物食品など
- 和食中心にバランスの良い食事
- 就寝前や夕食後の間食はしない。
腸内環境を改善するための食品摂取
善玉菌といえば乳酸菌やビフィズス菌などですが、摂取しても多くの善玉菌は腸まで届くことなく死滅してしまいます。
なので、腸内の善玉菌をうまく増やすには、ポイントをおさえた摂取の仕方をすることが大切です。
善玉菌のうち90%はビフィズス菌です。
ビフィズス菌はオリゴ糖が大好き。オリゴ糖をエサにして繁殖します。
特に乳果オリゴ糖は胃腸で消化されにくい性質があるので大腸までしっかり届き、善玉菌を増殖。
さらに腸内を悪玉菌が繁殖しにくい酸性の環境に整える作用があるのです。
善玉菌を増やし、整腸作用と免疫機能を向上させるためには、オリゴ糖を摂取するといいですね。
自分がアトピー持ちなら、妊娠時からオリゴ糖を
アトピー体質は遺伝すると言われています。
両親あるいは一方の親がアレルギーを持っている場合の子供への遺伝率は79%というデータもあります。
アトピーをもつ女性が子どもをアトピー体質にさせないために大切なのは、妊娠時から腸内環境改善に取り組むことです。
万が一、生まれてきた子どもにアトピー体質があった場合も、幼い頃に腸内環境を整えることでアトピー改善ができます。
子どもへの遺伝や発症を抑えるためにできること
アトピーの改善には、妊娠時・乳幼児から腸内環境を整えるためのアプローチをすることが非常に重要です。
最近では腸内環境をキレイにする生活習慣の改善を「腸活」と呼んで、注目されていますね。
妊娠時は、薬の服用に注意が必要ですが、毎日の食事内容に気をつけて善玉菌を増やす試みは、安全で期待できる効果も小さくありません。
善玉菌を増やすオリゴ糖の力でアトピー症状を抑え、子どものアトピー発症を防ぎましょう。
まとめ
アトピーの皮膚症状と腸の状態は比例します。
アトピー改善の最も大事な対策は、根本の原因である腸内環境の改善することなのです。
腸内の善玉菌を増やすためには、オリゴ糖を摂取して、腸内で善玉菌が繁殖する環境を作りましょう。
オリゴ糖は食物から摂れる天然成分ですので、妊娠時の摂取も安心。
赤ちゃんの便秘時には、赤ちゃんに与えても大丈夫です。
アトピーで悩む生活から抜け出すために、腸内改善に取り組んでみましょう。