ダイエット中で食事制限をしているにもかかわらず飲み会に誘われる…。
こんなシチュエーションに遭遇する方は多いことでしょう。
特に仕事の付き合いであれば断ることができませんし、仲の良いお友達の誘いを断り続けるのも関係が壊れそうでなかなか難しいですね。
そんな時は、飲み会で食べる物を工夫すべきです。
そして、ダイエット中の方でしたらぜひ「ヌルヌル・ネバネバ食品」に注目しましょう。
ヌルヌル・ネバネバしている食品が良い理由とは
理由1:水溶性食物繊維が多く含まれている
ヌルヌル・ネバネバしている食品は、穀類(おもち)、海藻(メカブ、モズク、コンブ、ワカメ)、イモ(山芋、里芋)、野菜(オクラ、アシタバ、モロヘイヤ、ツルムラサキ)、きのこ(なめこ)、納豆などに至るまで多種多様です。
そんなヌルヌル・ネバネバしている食品は、成分別に、おおよお以下の3つに大別できます。
- 多糖類(おもちなど)
- ムチン(たんぱく質と糖が結合したもの。オクラ、山芋、長いもなど)
- 水溶性食物繊維(アルギン酸、フコイダン、ペクチン、マンナンなど。海藻や植物など)
中でも「水溶性食物繊維」は、文字通り「水に溶ける食物繊維」のことです。
水分を吸収していける場になりますので、食べ物が胃の中に長く滞留することになります。
つまり、腹持ちが良くなり満腹感を感じやすくなるのです。
これにより、満腹中枢がきちんと刺激され、食べ過ぎの防止になることが期待できます。
理由2:腸からの脂肪や糖質の吸収を抑える
「水溶性食物繊維」の持つメリットはそれだけではありません。
水溶性食物繊維には、人体に不要な物質の吸収を阻害し、排便によって腸内環境を整える働きがあります。
そのため、便秘解消にも効果的ですが、「吸収を阻害する物質」の中には「糖質」や「摂りすぎた脂質(脂肪分)」も含まれます。
特に、糖質の吸収を抑えることで、血糖値の上昇を緩やかにすることは、ダイエットにとってもプラスです。
血糖値の上昇が急だと、その反動で「インスリン」というホルモンが大量に分泌されます。
インスリンには血糖値の上昇を抑えるのみならず、脂肪の分解を抑制し、脂肪を溜め込む働きをしてしまうのです。
水溶性食物繊維を十分に摂取することは、血糖値の急上昇抑制につながり、ダイエットに望ましい栄養摂取が実現できます。
おすすめの居酒屋メニューをご紹介
おすすめ食品は「オクラ、山芋、里芋、海藻」
仕事であろうと、プライベートな付き合いであろうと、飲み会に誘われたからには料理に手をつけるべきです。
1人だけ「ダイエット中なので遠慮します」というのは場を興ざめさせてしまいます。
さて、おおよそどんな居酒屋にもある定番メニューの中で特にオススメなメニューは「オクラ、山芋、里芋、海藻」を使ったものです。
以下、具体的にご紹介致します。
もずく酢
もずくのぬるぬるは「フコイダン」と呼ばれる水溶性食物繊維によるものです。
腹持ちがよく、満腹感を得られやすく、おまけにヘルシー。
さらに、もずくに含まれる成分である「アルギン酸」には、コレステロール・中性脂肪値・血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
さらにもう1つのポイントが「お酢」です。
お酢に含まれる「クエン酸」と呼ばれる成分が、乳酸や糖質、糖質の分解を助け、エネルギーに変えます。
その結果、疲労回復にも効果をもたらします。
毎日の摂取で内臓脂肪や体重の減少に働く、という発表もあるようなので、もずくとベストマッチと言えるでしょう。
わかめときゅうりの酢のもの
もずくにはわかめと同様に、「フコイダン」「アルギン酸」が含まれます。
加えて、お酢も一緒に摂れますから、もずく酢と同じくおすすめです。
里芋の煮付け
里芋のぬるぬるは「ムチン」と呼ばれる多糖類によるものです。
胃腸、涙、鼻など、人体の粘膜にも多く含まれます。
そんなムチンを含む里芋ですが、ダイエット効果と言うよりは、飲み会に嬉しい多くの健康効果が望めます。
まず、腎臓や肝臓の機能を高めることで、栄養素の代謝を助けます。
胃粘膜の保護作用によって、お酒、喫煙、香辛料、食べ過ぎ等のダメージから体を守ってくれるのです。
さらに疲れ気味の方も、タンパク質分解・吸収をサポートすることで疲労回復効果が見込めるほか、粘膜強化による免疫力向上によって、感染症にかかりにくくなる効果が期待できます。
山芋の短冊
「とろろいも」としても知られる山芋のぬるぬるも、里芋と同様に「ムチン」によるものです。
また、山芋に含まれる「サポニン」と呼ばれる成分は、血糖値上昇や血中コレステロールの抑制に役立ちます。
糖尿病、高脂血症の予防にも役立つため、おすすめです。
まとめ
今回ご紹介したメニューはいずれも、お酒の付き合いが多い方、仕事でお疲れの方にはうってつけのと言えそうです。
「ヌルヌル・ネバネバ食品」は、健康維持とダイエットに最適なので、飲み会の席では積極的にオーダーしましょう。