ポリフェノールは単体で摂取しても非常に効果が高い栄養素で、毎日の健康や美容を促してくれます。
しかし、他の栄養素との飲み合わせで相乗効果が期待できるケースも多く、サプリメントの中には別の栄養素も配合されているのです。
サプリメントでどんな栄養素を飲み合わせれば良いのか詳しく見ていきましょう。
ポリフェノールと飲み合わせの良いサプリメントの栄養素とは?
ポリフェノールには高い抗酸化作用があり、身体の老化を引き起こす活性酸素を除去する働きがあります。
抗酸化物質は他の栄養素と同時に摂取すると飛躍的に効果が上がりやすく、「病気を予防して健康体を維持したい」「アンチエイジング効果を高めて美肌を維持したい」と考えている方にピッタリです。
ポリフェノールを主体としたサプリメントの中にも他の栄養素が含まれていることが多いですし、相乗効果が期待できるのが大きな理由かもしれません。
栄養素別で身体へとどんな働きをしてくれるのかまとめてみました。
コラーゲン
コラーゲンは皮膚や血管を作るタンパク質の一種で、肌のハリや柔軟性と深く関わっています。
美肌の維持に欠かせない存在だと女性から注目を集めており、ありとあらゆる化粧品の中に配合されている理由です。
コラーゲンはポリフェノールとも相性が良く、同時に取り入れることで美容効果を更に促せます。
ポリフェノールで過剰に発生した活性酸素を除去して老化を防ぎ、コラーゲンでみずみずしくハリのある肌へと導くというメカニズムです。
- 真皮層に十分に存在することでシワを予防する
- ヒアルロン酸と合わさって肌に潤いを与える
- 関節のクッションとしての役割を果たして関節痛や神経痛を予防する
コラーゲンには上記の働きがあり、若々しさを維持する上で欠かせません。
ポリフェノールと比べると毎日の食事で摂取が難しいので、錠剤タイプやドリンクタイプなどのサプリメントに頼るのが良いでしょう。
ビタミンB
抗酸化作用のある物質とビタミンBは相性が良く、サプリメントで飲み合わせると効果が高まります。
ビタミンBと一口に言っても様々な種類があり、体内への働きについて見ていきましょう。
ビタミンB1:ご飯やパンから摂取できる糖質の分解を助ける
ビタミンB2:細胞の再生やエネルギーの代謝を促進する
ナイアシン:脳神経の働きを助けたり血行を促したりする
パントテン酸:免疫力を強化してインフルエンザなどの感染症を予防する
ビタミンB6:皮脂のバランスを整えて皮膚炎や蕁麻疹を予防する
ビタミンB12:神経細胞内の核酸やタンパク質を修復する
葉酸:貧血の予防に欠かせず、妊活中や妊娠中の女性に必須の栄養素
全てのビタミンB群は私たちの身体に欠かせず、果物を食べればポリフェノールも一緒に摂取できます。
現代人が不足しやすい栄養素なので、効率良く補給するためにサプリメントがおすすめです。
ビタミンC
「美容を促すのであればビタミンCを摂取すべき」と言われるほど美肌に欠かせない栄養素となっています。
力を損なわないように人工的に加工されたビタミンC誘導体は化粧水や美容液などありとあらゆる化粧品の中に含まれており、抗酸化作用や美白成分として有名です。
つまり、ポリフェノールと同時に摂取すればダブルの効果が期待でき、サプリメントの中に同時に入っていても不思議ではありません。
厚生労働省が発表した日本人の食事摂取基準(2015 年版)によると1日に100㎎のビタミンCの摂取が推奨されていますが、日々の間違った生活習慣で大量に消費されます。
- 喫煙する(体内で発生した活性酸素を退治するために使われる)
- 太陽の紫外線を浴びる(同時に日焼けによる肌トラブルにも繋がる)
- 大気汚染(ビタミンCの体内での消費が早まる)
大気汚染に関しては意識的に防ぐのは難しいものの、毎日タバコを吸っていたり夏場にUV対策を行わなかったりという理由で減っていくのです。
水溶性のビタミンなので体内に貯蔵しておくことが難しく、効率良く取り入れるためにも飲み合わせの良いポリフェノールが含まれたサプリメントを飲んでみましょう。
ビタミンE
ビタミンCと同じようにビタミンEも抗酸化物質との相性が良く、ポリフェノールとの飲み合わせで相乗効果が期待できます。
ナッツ類やオリーブオイルといった食品の中に含有されており、ビタミンEが体内でどのように働きかけてくれるのかまとめてみました。
- 細胞膜のダメージを減らして血管の健康を保ち、動脈硬化や脳卒中といった命に関わる病気を予防する
- 肌の生まれ変わりであるターンオーバーを促してメラニンを排出し、シミのない美肌へと整える
- 細胞の酸化を防いで老化を遅らせ、関節炎や糖尿病といった病気を予防する
- ホルモンバランスの崩れを未然に防いで生殖機能を守る働きを持つ
ビタミンEはトコフェロールとトコトリエノールの2種類に分けられ、どちらも美容と健康の両方をサポートしてくれる点では一緒です。
不足すると過酸化脂質ができやすくなってシミが形成されたり、血行不良で肩こりや冷え性が悪化したりという弊害があるので、食事で足りない分はサプリメントで補ってください。
セサミン
セサミンはポリフェノールの一種ですが、他のポリフェノールと一緒に取り入れると想像効果が期待できると言われています。
セサミンは胡麻の中に含まれており、近年の健康ブームで様々な効能を持つとして注目を集めました。
- 高い抗酸化作用によって身体が錆び付くのを防ぐアンチエイジング効果を持つ
- ホルモンバランスの変化によって起こる更年期障害の症状を予防する
- 肝臓の機能を高めて吐き気や頭痛などの二日酔いの症状を緩和する
- 悪玉コレステロールの数値を下げて生活習慣病を予防する
- 疲労を回復させたり免疫力を向上させたりして病気を防ぐ
胡麻が身体に良いと言われているのは上記の効果を持つセサミンを含んでいるからではないでしょうか。
他のポリフェノールも抗酸化作用が高い点では一緒で、どれか一つに拘るのではなくサプリメントでバランス良く摂取すべきです。
ポリフェノールと飲み合わせの悪い飲み物は?
上記の栄養素とは異なり、牛乳はポリフェノールと飲み合わせの悪い飲み物となっています。
牛乳に限らずチーズやヨーグルトといった乳製品も同じように該当し、ガゼインと呼ばれる成分がポリフェノールと結合して本来の効果を発揮できなくなるからです。
もちろん、牛乳にはカルシウムがたっぷりと含まれており、アレルギー体質でなければ健康に悪いわけではありません。
しかし、ポリフェノールが持つ高い抗酸化作用の効果をしっかりと発揮したいのであれば、乳製品と同時に摂取するのは避けるべきです。
サプリメントを飲む場合も一緒で、牛乳ではなく水やぬるま湯で摂取してください。
まとめ
以上のように、ビタミン類やコラーゲンなどとポリフェノールは相性が良く、サプリメントで飲み合わせて相乗効果を期待するのは選択肢の一つです。
毎日の食事で食品を組み合わせなくても、既にサプリメントの中に配合されている製品も多いので目安摂取量だけ守っていれば特に問題はありません。
また、ビタミンだけではなく亜鉛やマグネシウムといった栄養素も飲み合わせが悪いわけではありませんし、健康に欠かせない存在なのでバランス良く取り入れた方が良いでしょう。
偏った食生活をやめて野菜類や果物類、海藻類もバランス良く食べ、そのサポートとして健康補助食品のサプリメントを上手く活用してください。