結婚した夫婦が別れを決意する離婚。
その離婚には様々なことが原因としてあげられます。今回はそんな離婚の原因となってしまう問題をご紹介いたします。
DVが原因の離婚
日本における離婚率は増加の一途をたどっていますが、離婚問題として増えているのはDVの問題であり、暴力などを振るうことによる直接的な相手に対しての暴力だけでなく、言葉での暴力についてもDVに該当します。
これはどちらかというと男性側が行なうというイメージを持っている人も多いと思いますが、男性は短絡的に行動をする人も多く自分の思い通りにならなかった場合などにDVへ走ってしまうこともあります。
また、最初からいきなり激しいDVをするということは少なく、どちらかというと少しずつエスカレートしていくのが一般的となっていますが、手を上げるようになってくると一線を越えたことになるので、離婚の意志に関係なく相談することをおすすめします。
DVは離婚事由として十分に該当するので、その証拠があればそれだけで離婚をすることはできるのですが、それで離婚をして解放されるのではなく、報復におびえる人が多いのも実際のところで、報復による事件が起こることもあります。
このような悲しい末路を辿らないようにするためにも離婚のやり方についてはかなり慎重に進めていく必要があり、自分の身の危険を感じる場合は専門家に入ってもらって話しを進めることが大切です。
また、離婚には慰謝料の請求などもつきものとなりますが、これについても請求の条件には該当するので、望んでいるのであれば弁護士など法律の専門家に依頼することが大切ですが、どのような離婚の形になるのかということも想定しておく必要があります。
浮気が原因の離婚
男女間のトラブルとしてもっとも多いと言われているのが浮気の問題ですが、浮気というのは特定の異性のパートナーがいるにも関わらず、その人以外の異性と関係を持ってしまうことで、婚姻していて体の関係がある場合は浮気ではなく不倫になります。
最近は不倫を助長するようなドラマが増えていることやインターネットの利用をすることによって簡単に異性と出会うことができるようになっていることもあり、不倫に走る人が増えている現状があります。
それに勘付いて探偵を雇って配偶者の浮気調査をして浮気の証拠を掴むと言うケースも同時に増えているのですが、不倫をしているという証拠が出て来た場合はそれが離婚の事由に該当するので不倫をしていた側は従うしかありません。
もちろん、離婚をしたくないという意志を明示することで話し合いや裁判などに移行することはあるのですが、不倫をされた側はどちらにしても被害者の立場になるので、被害者の望むように話しが進むことも多くなっています。
また、不倫をされて離婚を検討している側の人は配偶者とその不倫相手に対して慰謝料の請求をすることもできるので、弁護士などの専門家に依頼して慰謝料の請求の準備なども進めていくようにしましょう。
どれくらいの慰謝料になるのかというのはその人たちの置かれている環境によっても変わってきます。
まずは法律の無料相談のサービスなどを利用して今後どうするのかということもあわせて相談しておくと良いでしょう。
セックスレスが原因の離婚
最近はセックスレスの問題が日本の大きな問題として取り上げられるようになっていますが、これは日本だけの問題ではなく世界的に見てもセックスレスになりやすくなっていると言われています。
これはさまざまなものが増えたことによって欲求を満たす捌け口が性行為以外にあることが理由の一つとしてありますが、仕事が忙しくて単に性欲が湧かないことや相手との相性が悪いなどの理由もあります。
いずれにしてもセックスレスはどちらかが不満に思っているとそれが原因でトラブルになることも多く、離婚をする理由としても十分に認められるのですが、双方に主張があるのが普通なので、主張によっては離婚事由にならないこともあります。
ちなみにセックスレスになっている夫婦の間には浮気や不倫などの問題も同時に起こっていることが少なくないのですが、不倫などをすることによって性的に見たされることによってセックスの必要性を無くしているようなこともあります。
セックスレスが原因で離婚を検討している場合はそれを主張するのは恥ずかしさもあるかもしれませんが、意外と男性だけでなく女性側がセックスレスになっていることに対して不満に思っていることもあります。
こうした問題についても離婚問題に強みを持っている弁護士などに相談をすることによって具体的な問題解決策を呈示してもらうことができるため、一人で悩みを抱えるのではなく相談をしてから離婚の準備を進めて行くことが大切です。
価値観の違いによる離婚
夫婦関係が破綻するに至る経緯にはさまざまなケースがありますが、その中でも比較的多くなっているのが価値観の違いによって離婚に至るケース。
当然ながら結婚というのは全く環境が違うところで育った男女が一つ屋根の下で暮らすことになるので摩擦が出てくるのが普通です。
この摩擦が原因となって夫婦関係に歪が生じてしまって最終的に離婚に至ることが多いのですが、このような価値観の違いでの離婚については結婚してしばらくして相手のことが分かることも多いので、結婚して早期の間に離婚に発展しそうなものです。
しかし、価値観の違いによる離婚は熟年離婚などの起因になっていることも少なくなく、子供ができて、子供がいる間は価値観が異なる相手と我慢して生活しようと思うことで熟年離婚に至るケースが多くなっています。
価値観が違うのは当たり前で、それぞれが相手の価値観をきちんと尊重しようという気持ちがあるのであれば仲良く夫婦生活を送ることもできるのですが、それが難しい場合は離婚というのも選択肢としてあります。
このような価値観の違いによる離婚というのは基本的にどちらが悪いということがほとんどないので、円満離婚に持って行きやすくなっています。
ですが、関係が完全に壊れてしまっているとトラブルになることもあります。
自分達での解決が難しいと感じる場合は専門家に入ってもらって話しを進めていく方が傷口についても少なくて済むので弁護士などに相談することをおすすめします。
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お金の問題と離婚
夫婦が離婚をする原因にはいろいろあると言われていますが、その中でも比較的多くなっているのがお金の問題。
お金は生活をするために必要なものであり、お金の管理などは家庭によってさまざまになります。
生活がよほど豊かではない限りは日頃からお金のことを考えて、できるだけ貯金をして出費を減らすなどの工夫をしているところも多く、妻にお金を預けているという人はお金の管理を任せてしっかり運用していると思うのが普通です。
お金の管理などは双方のバランスによって成り立っているのですが、ギャンブルなどに使う・浮気相手に貢ぐなどの証拠が出てきた場合は裏切られたと感じる人が多いのも普通で、これが原因となって実際に離婚になることもあります。
お金の使い方でこじれてしまった関係はなかなか元に戻ることもありません。
ですが、詳しく聞いてみると相手がしたことに対して納得ができることもあるので、感情的になってすぐに離婚と言う決断をするのではなく、冷静に離婚をすることのメリットやデメリットを考えることも大切なことだと言えるでしょう。
離婚には様々なリスクを伴うと言われていますが、一方で離婚をすることによって生活のリセットをすることができるので、こうした観点から見ると離婚をすることに対してのメリットは十分にあると言えます。
一方で、子供がいる場合は子供の事もしっかり考慮して離婚の話しを進めて行く必要性が出てくるので、その点には注意して離婚問題の解決を図る必要もあります。
熟年夫婦が離婚にいたる原因とは
最近になって増えている離婚に熟年離婚と呼ばれる離婚がありますが、これは高齢者になってから離婚をするというもので、その多くは女性側から男性側に離婚を求めることが多くなっています。
この背景には男性側が働き盛りだった頃に受けたストレスなどが蓄積したことによって起こることが多く、退職をして二人で過ごす時間が増えた途端から急に生活が嫌になってしまって離婚をするケースも少なくありません。
このような熟年離婚というのは男性側もなかなか反撃することができずに女性側の条件に基づいて離婚の話しが進んで行くことも多いです。
こうした離婚にならないようにするためには日頃から双方の思いやりの気持ちというのが大切になります。
離婚をする理由にはいろいろあるのですが、熟年離婚については慰謝料の請求なども少なく、財産分与などによって話しが決着することもあります。
ただし、話し合いが前に向いて進まずトラブルになってしまうようなこともあります。
そうならないようにするためには弁護士や司法書士など法律の専門家に入ってもらって仲介してもらうという選択肢もあり、これであればトラブルを最小限にして離婚の話しを進めていくことが可能になります。