テラクオーレのダマスクローズクレンジングミルクを購入するか検討されている方は、メイクの濃さも考慮することをおすすめします。
オーガニック商品は肌に優しい代わりに強い効果を期待できない場合が多いです。
ここでは私が実際にテラクオーレのクレンジングミルクを使ってみた感想とメイクの落ち具合を実験してみた結果についてご紹介します。
テラクオーレのクレンジングミルクの気になるポイント
テラクオーレのダマスクローズクレンジングミルクの魅力は、ダマスクローズのエキスがたっぷり入っていること、イタリア原産の商品であることなど複数挙げられます。
個人的に気になったのが、オーガニック原料を使い、さらには動物実験を行わずに開発したという点です。
一見すると利用者のことも環境や動物のことも考えてくれる素晴らしい点ですが、その分心配になるのが商品そのものの実力です。
化学成分の多く含まれる市販品は体に良くないと言われながらも、クレンジング能力はかなり高く、しかも安価で手に入れることができます。
これに対し、環境に良くて肌に優しいオーガニック商品は、残念ながら洗浄力も優しいものが多いのが実情ではないでしょうか。
もし、化粧水などのスキンケア用品であれば、オーガニックのメリット(肌に優しい)を生かせる上に安心して使えます。
しかし、これが洗顔アイテムとなれば、はたして配合されている自然派成分の数々が、クレンジングミルクとしては優秀なのか不安があります。
今回、私自身もテラクオーレのダマスクローズクレンジングミルクを購入して試してみましたが、やはりすべての人におすすめできるとは思えませんでした。
おすすめできる人は、ナチュラルメイクの人やノーメイクの人、メイクの必要がない10代の女性です。
使う前に想像していたよりはメイクが落ちましたが、アイライナーや濃い口紅を利用する人の場合は満足できないだろうな、という洗浄力でした。
自然派なのである程度は覚悟していました。想像よりはきちんと落ちた部分もあったのでまったく使えないとは思いません。
しかし、濃い目のメイクの人にはおすすめできないとも感じたため、使う人を選ぶ商品ではあります。
メイク落とし効果以外のメリットもある
商品カテゴリーとしては、メイク落とし・洗顔料と書かれています。
しかし、使ってみた感想を加味すると、メイク落としとしては頼りない部分があるのが正直なところです。
そのような洗い上がりでも、多くのユーザーがあえてこのテラクオーレのクレンジングミルクを選ぶ理由は何なのか考えてみました。
まずはオーガニック製品であること、天然のローズエキスがたっぷり配合されている点ですが、それだけではありません。
個人的に良いなと思ったポイントは、肌に優しいゆえの洗い上がりのしっとり感です。
クレンジングオイルのように油分が残っているのとは別のような、しっとりとした洗い上がりでした。
べたつかず、ほのかに香るローズが嫌味ったらしくなくて好印象です。
私はパソコンを使う仕事をしているためか、ついつい目元に力を入れてしまい、目頭の下あたりに小ジワができてきました。
テラクオーレのクレンジングミルクを使うと洗い上がりがつっぱらないので、目元の小ジワ付近の肌もふっくらしています。
この点から、濃いメイク落としという考え方では不安ですが、ただ顔の余分な皮脂や汚れを落とすクレンジングミルクとしてなら十分使えると実感しました。
あくまでもオーガニック製品なので、化学物質で作られた市販品のような強力な洗浄力は期待せず、肌に優しい皮脂や汚れ落とし用アイテムと考えて使用すると良いでしょう。
ダマスクローズのクレンジングミルクを体験レビューレポート
オーガニック成分でできたクレンジングミルクがどこまでの洗浄力を持っているか、実際に使ってみた時のレビューレポートをご紹介します。
今回は洗浄力を客観的にも確認するため、妹の腕を借りてメイク用品を塗りたくり、実験してみました。
まずはこちらがパッケージです。
内容量50mlなので、女性でも片手でしっかり握れる大きさです。
中のビンは、ガラス製でした。
高級感がある一方、落とさないように気をつけないと、と緊張。
手が滑りやすいお風呂場では使わない方が良いでしょう。
それ以前に、お風呂場は湿気が多く室温が高くなりがちなので、オーガニック成分の変化も起こりそうです。
洗面台のみでの使用がおすすめです。
キャップとポンプ部分はプラスチック製で、軽い力で押せる仕様です。
ワンプッシュで少しの量しか出ないため、数回プッシュする必要がありました。
さっそく手のひらに出してみたところ、ポンプを押したとたんにローズの香りが広がりました。
中のクリームのテクスチャーはかなり柔らかいのですが、ミルクと言うほどあっさりしてはいない感触でした。
肌の上で温めて乳化させた乳液のような柔らかさです。
さっそく洗浄力の実験です。
妹の腕にメイク用品を塗って準備しました。
左側のピンクの線で囲まれたものから、
- 下地・ファンデーション・フェイスパウダー
- アイライナー(リキッドタイプ)
- マスカラ(ウォータープルーフタイプ)
- アイシャドウ用下地・アイシャドウ
- 口紅
の順です。
ファンデーションは肌色と判別しにくいため、周囲を水性ペンで囲っています。
実験のはじめに、各メイク用品の上にクレンジングミルクを塗っていきます。
擦ってしまわないよう、指や綿棒で優しく乗せるようにしました。
写真では分かりにくいのですが、この時点で口紅だけかすかに滲み、クレンジングミルクの端がうっすらとピンク色になっています。
指で顔を洗う時の力加減を意識しながら、軽く擦り洗い。その後は水道で軽く洗い流します。
メイクを爪で削り落としてしまわないよう指先で優しく洗い流し、トントンと叩きながらティッシュで水分を拭き取りました。
その結果が、ご覧の通りです。
もう一度繰り返しますが、軽く指で擦り洗いをしただけです。爪で引っかいたりはしていません。
個人的に想像していたよりは洗浄できているな、と思いました。
ファンデーションは完璧に落ち、次いで右側の2つ、口紅とアイシャドウ(下地つき)がかすかに残りながらもある程度は落ちています。
問題なのは、真ん中のマスカラと、その左のアイライナーです。
アイライナーは強めに擦れば落ちますが、クレンジングで落としたというよりはクレンジングで落ちやすくなったのを擦り洗いで落とした、という印象でした。
マスカラは全然とれていません。
この実験結果から、ファンデーションや下地類は落ちるけれど、口紅やアイシャドウ、アイライナーはあまり落ちない。
マスカラには全然効果がない。ということが分かりました。
結果を見る以上、ウォータープルーフやリキッドタイプのもの、そして色の濃いものは落としにくいようです。
言い換えれば、ファンデーションと下地だけで済ませるような薄化粧の人、薄い色のナチュラルメイクの人が使えば、洗浄力に不満を抱かずに済みそうです。
アイメイクや口紅をしっかり塗りたい派の人には、テラクオーレのクレンジングミルクは向いていません。
リキッドなどの性質からか、擦り洗いしてもまったくなじみませんでした。
その後、自分自身の顔でも試してみましたが、結果は同じでした。
ファンデーションならクリームタイプのものも洗い流せたので、使い方次第で十分活用できるアイテムです。
オーガニックのクレンジングミルクはナチュラル使いを
やはりオーガニック成分を配合するなど、人の肌にも環境にも優しい製品なので、化学製品のように強力な洗浄力はありませんでした。
ただし、薄化粧であれば十分に落とせます。
濃い目のメイクをしている人は、アイライナーやマスカラは専用のリムーバーで先に落としてからテラクオーレのクレンジングミルクで顔全体を洗う方が良いでしょう。
ローズオイルをはじめとする天然オイルによる保湿で、洗い上がりもしっとりしています。
量が少ない点はちょっと難点だな、と思ったので、メイク落としとして毎日使うよりは、忙しくてスキンケアを短縮させたい時など、特定の日だけに使うのはいかがでしょうか。
あるいは、メイクをしなかった日の皮脂や汚れ落としだけに使う方法もあります。
ローズエキスの香りは嗅いでいるだけでリラックスできますし、個人的にはメイク落としよりも簡単な洗顔料として使う方がおすすめです。
テラクオーレのクレンジングミルクは、実際に使ってみると「過剰に期待せず、肌への優しさと香りを堪能する」使い方が正解だと感じました。
使用する際は、その点を念頭に置いてみてください。